モンスター

Friday 28th October 2005 14:33
なん


アイリーンが最初の殺人を犯したのは、もしかしたら正当防衛と言える部分もあると思うんだ。いくら娼婦だといっても、あんな暴力を受けたら死んじゃうよ。暴力をうけて、相手を銃で撃ち殺してしまうんだ。それもセルビーを迎えに行くために、手っ取り早く売春してお金を稼いで、セルビーのところに行こうとしたら、相手の男に殺されかけるような暴力を受ける。セルビーに会うためにも、死ぬわけにはいかないと相手を撃ち殺す。ここから転落が始まるんだよ。

彼女の生い立ちは実際でもひどいもので、だからといって殺人を肯定することはできない。だけどなー、一番最初に殺された男だってそうとうひどいよ。殺されてもしかたないんじゃないかっていう位のことまでしてるんだもん。だからといって殺していいとは思わないよ。

そのあとは彼女も何かネジがとれてしまったようになるんだ。売春目的で車に乗り込んで、先にお金を貰い、ことに及ぼうとした瞬間、相手を撃ち殺してお金と車だけを奪ってという強奪を繰り返すんだ。

多分もう売春は嫌になっているんだと思うんだよね。だけど別の仕事に就こうしていても仕事はない。無知だから履歴書も持たないで面接に行ったりして、それでことごとく落ちる。なので仕方なく道に立ち男に声をかける。そしで殺してしまう。でもなー、最後の殺人は、あのおじさんいいやつだったのに、決して売春目的でなく、優しさで自分の家に泊まればいいなんて言ってくれてさ、妻も子供も了解してくれるよなんて。あんないい人を殺さなくてはならないほど、壊れてしまったんだなぁ。それもセルビーの愛のために。

実際のアイリーンは死刑を望んだらしい。セルビーの裏切りを知って。でもそのセルビーを最後まで信じたいと思っていたみたいだ。裏切られたと知ってもなお、彼女をかばっていたらしい。この映画はアイリーンに同情をしてという事はないよ。淡々と語っているだけ。やはり何人も人の命を奪っていいという事はないからね。だけど彼女が転落しない道はやはりなかったのかなぁと、いろいろ思うところはある。

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