コラテラル

Monday 6th February 2006 20:25
なん


image[コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション]image[]
原題 COLLATERAL
2004年 アメリカ公開
上映時間 120分
監督 マイケル・マン
出演 トム・クルーズ/ジェイミー・フォックス

お勧め度 image[★3つ半]

トムが悪役という事であるが、悪くはないが顔が甘めなので、非情な殺し屋という印象が薄い。一応白髪にして、ヒットマンらしく見せようとしているのだけどね。トム主演の映画というより、どっちかというとタクシー運転手役のジェイミー・フォックスが主役のような映画だった。

トレニーングディのように、たった一晩の出来事を描いている。殺し屋が自分のタクシーに乗り込んできたら…という話。事件に巻き込まれそれを避ける事の出来ない苦悩とか、自分の夢を語るけれど、それをかなえようとしない心の迷いみたいなものを描いている。

最初この映画って、トムが悪役で話題にはなったけれど、おもしろくないという評価が多かったように思う。なのでつまらないのかなぁと思って、見るのを先延ばししていたのだけど、悪くはないと思うのだな。

ジェイミー・フォックスはとてもうまいし、ドンパチものというわけでもなく、二人の心の葛藤みたいなものが軸になっている話である。全く正反対の二人ではあるけれど、でも心の奥底では、合い通じる部分が、ほんの一瞬でもあるような、なんだかロスの暗闇とマッチしていて、派手さはないけれど、私としてはまずまずな仕上がりだと思うのだけど。

ロスの町は、地下鉄で人が死んでも誰も気がつかない。そんな悲しい街でもあると、そんな中仕事と割り切ってヒットマンをやり続けているヴィンセントと、タクシーの運転手として12年も働いているけれど、心の中ではリムジンカーの会社を持つことが夢のマックス。

ヴィンセントは人を信じたいけれど、信じれない。だから仕事と割り切り殺しを平然と行う。マックスは夢を語るけれど、それを実行に移す勇気がない。それをヴィンセントに指摘される所は、結構心にぐさっときたよ。だって私も口だけのところあるし。お互いにお前とは違うと思ってはみても、でも同じ部分が流れているような二人なんだな。

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