同じ月を見ている

Tuesday 27th June 2006 12:57
なん


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原題 同じ月を見ている 
2005年 日本公開
上映時間 106分
監督 深作健太
出演 窪塚洋介/黒木メイサ

お勧め度 image[★3つ]

この映画は久保田利伸の曲が気に入って、ぜひ見てみようと思った作品。正直窪塚君はあまり好きではない。というのもなんだかどこまでいっても俺、窪塚っていうイメージで、その作品のカラーが生きてこない気がして。でもこの映画の窪塚君、あの事件で毒気が抜けたのか、結構いいじゃんって思った。

だけどこの話、ちゃんと作ったらとってもいい話なのに、なぜか中途半端で実にもったいない。どれもこれも無理やりつじつま合わせてくっつけた感じがして、欲求不満が残ってしまった。

でもエディソン・チャンが演じるドンちゃんがすばらしい人間性で、そのために泣けたといったらいいのだろうか。窪塚君主演というより、これはどうみてもドンちゃん主役だよなって思った。

最初は窪塚君がドンちゃん役を演じるはずだったらしいが、あのキャストで正解だと思った。ドンちゃんはエディソン・チャン、そして窪塚君は熊川という男でぴったりだとも思う。さらにこの映画のツボはなぜか山本太郎さんよ、あの人がいたから締まったのであって、これだけ俳優そろえたのに、いまいちな作品になったのは、やっぱり監督さんのせい?

ドンちゃんはとても心優しい、神様みたいな人間なんだ、放火の罪をかぶって刑務所にまで行くし、エミのことを大切に思っていても、決して自分の気持ちは押し付けない、いつも優しくそう月のように見守っている。かたや鉄矢はそんなドンちゃんにイライラするし嫉妬する。もっとずるくなれよって、自分の心のずるさや汚さを見せ付けられて、自分で自分をコントロールできなくなっている。それにしてもドンちゃんの純粋さには心打たれるのよね。涙ぼろぼろなのよ。でもこの映画の泣きどころと違うところで泣けるのは、やっぱり脚本が…。

二人がいい意味で対比として描かれているんだけど、ラストがいただけない。なんか早く話しをまとめなくてはって感じの展開で、そりゃあないだろうってことが満載になってしまった。

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