ヒストリー・オブ・バイオレンス
Saturday 4th November 2006 00:33
なん
image[ヒストリー・オブ・バイオレンス]原題 A HISTORY OF VIOLENCE
2005年 劇場公開
アメリカ・カナダ制作
上映時間 96分
映倫 R-15 指定
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
出演 ヴィゴ・モーテンセン/マリア・ベロ
お勧め度 image[★4つ]
この映画は何かのDVDの新作紹介とかで予告を見て、それ以来レンタル開始されたら見なくっちゃって思っていたんだ。結構いろんな賞を取った作品みたいだよ。
田舎街で家庭を築き、店も順調で幸せな日々を送っていたトム。ある日店に強盗が入り、とっさにトムは犯人たちと格闘し、相手を撃ち殺し従業員らを助けた。つまり正当防衛で、店の誰もがトムが助けてくれなかったら、皆死んでたというような証言もして、街中の英雄になったのだ。そんなある日顔に傷のある男が来て、トムの事をジョーイと呼ぶんだ。いかにもマフィアっていうような雰囲気の男たち。トムは自分はジョーイではないって言うんだけど、真実はいかに?。
ネタバレ→(トムは結局ジョーイという人間と同一人物なんだ。昔は人も殺したし、でも今はそんな自分とはおさらばして、穏やかで善良な市民であるトムになったと主張する。でも昔のジョーイを知る人間は、それは偽りの姿だろう?ジョーイは冷酷で非道な人間だろうっていうことを突きつけるのよね。
人間の中にある本能的な暴力というのか、それを人々はコントロールして生きているわけだけど、暴力も相対する愛も紙一重な部分がある。それにしてもマフィアが弱い。トムがいかに強くても、あれれという感じでやられてしまうのは何故?妻や家族たちは昔のトムもそして今のトムにも本能として埋め込まれている暴力的な面を受け入れるのか否か?)
まあ暴力反対とか、そういうことを言っている映画ではないことは確か。結構派手な暴力シーンも多いけれど、この映画はむかつくほどのバイオレンスは感じないというのか。不思議な感じがする。いや別にうれしいとかそういうプラスの感情とかはないんだけどね。なんともいえない余韻のある映画だった。どんなに穏やかな人間であったとしても、バイオレンスは潜んでいるんだ。
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