手紙

Friday 29th June 2007 14:35
なん


image[手紙 スタンダード版]原題 手紙
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 生野慈朗
出演 山田孝之/玉山鉄二

お勧め度 image[★4つ半]

これ実際の刑務所でも上映された映画なんですってね。ニュースかワイドショーか忘れましたがそんなことやっていました。原作はこれまた読んでないのですが、東野圭吾さんの作品って結構映画化されていますよね。一度読んでみましょうかなんて思いました。

話の筋は、一言で言うと、兄が強盗殺人で刑務所で服役中。本人は罪を犯したのだから自業自得なのですが、自分の肉親が罪を犯すということは、自分の親族まで不幸に至らしめるというものです。

兄の犯した犯罪のせいで、弟は形見の狭い思いをしていきます。自分はなんら関係ないけれど、殺人犯の弟ということで、仕事も辞めなくてはならなくなったり、もちろん好きな女の子ができてもうまくいきません。結婚して子供ができても、その子供さえ犯罪者の肉親ということで、仲間はずれにされたりします。

つまり罪を犯すということは、自分と被害者の人生以外にも、被害者の肉親そして自分の肉親の人生をも変えてしまうということを認識すべきだと問うているわけです。

玉山鉄二さんの演技はすばらしいの一言ですね。鼻たらしながらの迫真の演技でした。たぶん皆さんここらで泣きのツボを刺激されるのでしょうが、私にとってのこの映画のツボは、被害者の息子が"許す"というシーンの方が強烈に心に残りました。決してそんな気持ちになることなどないと自分は思うので、それだけでそこの部分では、わたしく号泣。彼らは一生母親を殺されたことを抱えて生きていくのですが、それでももういいという言葉の重みには、果てしなく心が痛みました。決して心から許したわけではないと思うのですが、人間界で生きていく上で、一番難しいのが"赦し"なのではないかと思われます。

[9] >>
comments (2)
trackbacks (0)


<< LOFT ロフト
地下鉄(メトロ)に乗って >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.24R]