インサイダー
Saturday 23rd July 2005 14:26
なん
昔は健康産業で製薬会社などで働いていたワイガンドは、破格の給料を約束されて、タバコ産業に転職した科学者なんだよ。それがある日突然解雇を言い渡されるの、その解雇理由が「コミュニケーション能力が少ない」とかなんとかいう、実にへんてこな理由で。まあ社長の意見と対立したための、やっかいばらいみたいなもんなんだよ。
娘は喘息があって、医療費がかかるので、医療保険がないとたいそう困る。そこで会社は多額の退職金と医療保険をえさに、今後社内で知りえた情報はいっさい公開しないという守秘義務の契約を迫るの。それにサインしたら退職金と医療保険はやるよというもの。
一方バーグマンはCBSの番組『60ミニッツ』でのプロデューサー。フィリップモーリスの極秘資料を入手して、ここに書かれていることを検証できる人物を探していた。それがワイガンドなんだ。
それからタバコ会社のワイガンドにたいする嫌がらせが始まるのだ。つまりワイガンドにタバコは害があるって言われたら困るのだよね。会社は「タバコは害がない」といい続けていたので、害があるって言う科学者の証言は、偽証したことになるので、絶対に言って欲しくないわけだ。だから守秘義務を強要しているわけだし。
この映画はいろんなことを訴えていると思う。例えば自分が不当な理由で解雇されたら、最後まで戦えるか?私にはそんな根性はないかもしれない。そして退職金と医療保険というものを捨てても守るべき正義があるのかと問われたら、家庭を持っているワイガンドは、正義を捨てても責められないと思うのだ。
事実本当のことをしゃべるよっていう気持ちになった時には、妻も子供もワイガンドから離れていってしまった。夫が内部告発することで、家族が危険に脅かされる毎日に、妻も子供も我慢できなくなっていくのだ。この気持ちもわからないでもない。妻は家庭や子供を守りたいと思う。それなのにって…。
ラッセル・クロウが実にワイガンドの役をうまく演じている。彼の心の葛藤なんてものすごくよくわかるんだよ。正義は誰しも持っているものだけど、それを振りかざすだけの勇気があるのか、そしてそれに引き換えに失うものは、彼の苦悩がとても心をかき乱す。
それでもワイガンドはタバコは害があるという事を世間で証言することになる、バーグマンの番組で話すことになるのだ。だけどマスコミも圧力がかかり番組を放映できない事態になる。ワイガンドが何もかも失って話した言葉は、番組で放映されなければ何の意味もないものになってしまう。
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