ガタカ

Tuesday 9th August 2005 18:45
なん


この世界では、DNAを調べてより優秀な人間の受精卵を子宮に戻して、人工授精として子供を生むのが正しいとされている時代なんだ。それにより病気の可能性のない、頭のよい優秀な人間を生み出すことができる。でも自然分娩だと、もしかしたら体が弱い子かもしれない。頭の悪い子が産まれるかもしれない。神の手に委ねられた子は、不適正者とされてしまうんだ。そして不適正者はエリートにはなれない。自分にとって大いなる夢があったとしても、それをかなえることはできないんだ。強烈な差別の時代。

不適格者なヴィンセントは、宇宙飛行士が夢なんだ、でも彼は今の自分では絶対になれない。かたやジェロームは誰もが羨むエリート適正者なんだ。でも事故で半身不随になってしまう。エリートであったとしても、彼の栄光は過去のもの。トップに上りつめたものは、転落が許されない悲しさ。そんな二人が自分の夢をかなえるために選択したものは、ジェロームとしてヴィンセントが宇宙に行くというものなんだ。ジェロームの尿を持っていったり、血液も保存して検査の時はその血液を使う。ヴィンセントとしての痕跡を残してはいけないので、毛が1本落ちても許されない。毎日ごしごしと体毛をそぎ落としているヴィンセントを見ていると、哀しくなってくる。

その中で殺人事件が起こり、ヴィンセントが落としたたった一本の睫によって、だんだんとバレそうになってゆく。だけどなんとかごまかし、いよいよ運命の宇宙に旅立つ日がやってくる。

哀しい結末です。胸が痛いです。こうして書いている今もうるうるしてきてしまうくらい、哀しいです。生まれながらに決まった宿命は変えられないけれど、運命は変えられるんじゃないかと、宇宙に旅立つヴィンセント。ジュード・ロウ演じるジェロームの最後の表情が忘れられない。彼の胸には水泳の大会で銀メダルを取った時のメダルを胸にかけて、彼は彼の宇宙に旅立っていくんだ。ヴィンセントとは違う宇宙へね。

駄目だ、とにかく見てみてください、何か感じるものがあると思われます。書いているだけで、涙が出てきてしまうので、おしまいです。

[7] beginning...
comments (0)
trackbacks (1)


<< アップタウン・ガールズ
大いなる遺産 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.24R]