大いなる遺産

Sunday 14th August 2005 19:16
なん


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原題 Great Expectations
1998年 アメリカ公開
上映時間 110分
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 イーサン・ホーク/グウィネス・パルトロウ

お勧め度 image[★5つ]

公開時のキャッチコピーは『欲望が運命の扉をひらく』だそうです。

イギリスの作家、チャールズ・ディケンズの原作です。1948年に一度この映画作成されているのですが、今回はアメリカ映画としてリメイクされたものです。一番最初に見たときは、こんなもんかという印象だったのですが、二度三度と見たくなる不思議さがあります。そして何度も見た結果、私の中で大好きな映画になってしまいました。

この映画は3つの軸があるんですよ。結婚式場で男に逃げられた経験のある老婆の悲しみと憎しみ。そしてその復讐に翻弄される、フィンとエステラの若いふたりの恋。そしてフィンの子供の頃の経験として、囚人のラスティグの存在。これらが子供時代のフロリダの太陽の明るさと、大人になってからのニューヨークの暗さが相反する形で、ふたりを取り囲んでいます。映像がものすごく美しいです。エメラルドグリーンの映像です。それが赤でもないブルーでもない、冷たさと孤独さが現れているようななんとも言えない雰囲気をかもしだしています。さらに音楽が、せつなくて恋の苦しい気持ちを掻き立てる、そんな曲が満載です。

とここまで冷静な文章で書いてきましたが、「うぉー、最高に好きだぜ!!!!!」っていう映画です。エステラにふさわしい男になろうと、ニューヨークで成功を手にするフィンが、すべては君のためなんだって、ニューヨークの枯葉舞う夜に叫ぶシーンでは、なぜかエステラの気持ちというより、フィンに感情移入して、涙がぼろぼろになってしまいました。

いちいち各シーンが素敵なんですよ。水呑場のキスシーンなんて、あまりにも好きで、鳥肌たってしまいました。いやたぶん私はこの映画に関しては、冷静に書けないのです。この映画は大ヒットするような、娯楽ラブストーリーではありません。甘いかわいらしい恋の話でもないです。でも絶対に恋をしたことのある人なら、この気持ちわかるだろうと思う心の軋みが感じられます。細かいところが私のツボに嵌るのです。ひとりひとりの表情やしぐさなんかがね。

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