ヒマラヤ杉に降る雪
Thursday 18th August 2005 20:08
なん
原作はかなり有名な作品だとか。
この映画の時代は、アメリカ人としては、真珠湾攻撃をした日本人は憎むべき人種という立場なんだ。だから日系人とともにこの土地に住んでいても、心の中ではものすごい差別の心がある。普段の会話でも「ジャップ」という差別用語が飛び交うような時代。
そんな中幼いイシュマエルとハツエは、淡い恋心を持つ。今だったら相手がアメリカ人であろうが、それほどの偏見もないと思うが、当時は日本人は日本人と結婚するのが当たり前。アメリカ人との恋なんてゆるされないんだよね。だからお互いに好きであっても、ハツエは最後の最後に、別れを選択するんだ。
自分だったらどうするだろうか?そんな時代であっても、家族を捨てて、イシュマエルとともに生きることを選べるだろうか?ハツエが「アメリカ人になりたい」って絶叫するシーンは、胸が痛くなった。自分がアメリカ人だったら、こんな辛い偏見にさらされることもない、大好きなイシュマエルと恋人同士として楽しく過ごし、いずれは結婚だってできる。でも自分が日系人であるがゆえに…。
イシュマエルはやっぱり未練引きずっているんだよ。ハツエが結婚してもなお好きなんだ。だからカズオが犯人でないっていう証拠をみつけても、ちょっと隠してしまう部分があったりするんだ。確かに好きな女の旦那なんか助けたくないっていう、ジェラシーを感じても無理はないんだけど。
イシュマエルの切ない、抑えた思いというのが、この映画全体にわたって重くのしかかってくるんだよ。それがずーっと降り続く雪とともに。
この映画せりふがとても少ないです。あまり語らず、目で演技するみたいな。今まで見てきたイーサンの映画は、結構しゃべるしゃべるというのが多かった気がするので、これは結構どうしちゃったのっていう位、しゃべりません。だからよりいっそう重いのかもしれないです。
明るい映画ではないので、鬱なときは見ない方がいいかもしれない。
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