ニュースの天才
Saturday 4th February 2006 12:08
なん
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原題 SHATTERED GLASS
2003年 アメリカ公開
上映時間 94分
監督 ビリー・レイ
出演 ヘイデン・クリステンセン/ピーター・サースガード,
お勧め度 image[★3つ半]
この映画は、実話だそうで。アメリカでもかなり話題になった事件らしい。つまり雑誌の記者が、記事を捏造してでっち上げの記事を書き続けていたという事。
日本でもよくそんな事件あって、テレビ関係者が処分されたりしているよね。この場合雑誌という違いことあれ、多かれ小さかれこういう事ってありえることだよね。
主人公のスティーブンは頭がよい人なんだろう、だってでっち上げるために嘘がばれないような細工をするんだもん。同僚まで騙すほどだから、相当綿密な細工をしていたと思われる。でも思ったよ、こういう人は小説家になればいいのにって。
みんなが騙されるくらいだから、文才はあるんだと思うんだ、それに読者をひきつけるようなおもしろい文なんだとも思う。だったら小説の世界なら、捏造もなにも最初からフィクションなわけだからさ、その世界で生きていけばよかったのにと。まあジャーナリズムと小説は違うから、単純にはいかないんだろうけど。
映画としては、実話だからストーリーがどうのというよりも、視点があいまいすぎないかなぁと思うんだよね。捏造するまでにいたる彼の心理はよくわからないし、新しく編集長になったチャックの苦悩とか、同僚が最後まで彼を信じてかばったりする様とか、彼がいかにばれないように小細工する様子とか、そういう方に焦点があたっているため、肝心の捏造したスティーブンそのものが希薄になっている気がするのだけど、この映画は周囲がいかに騙され、長いことばれなかったかという映画なのか?スティーブンに関しては、捏造がばれてからの彼の言い訳や、嘘を嘘で固めようとする逃避の姿勢とか、ろくでもないやつだったんだというのはよくわかるけれどね。
実話物が好きな人は物足りないかもしれないけれど、まずまずかなとは思う。
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