歓びを歌にのせて

Thursday 27th July 2006 20:31
なん


image[歓びを歌にのせて]原題 As It Is Heaven
2004年 スゥエーデン公開
上映時間 134分
監督 ケイ・ポラック
出演 ミカエル・ニュクビスト/フリーダ・ハルグレン

お勧め度 image[★4つ]

『コーラス』が好きな人はお勧めっていうのでレンタルしてみたんだ。ズばり『コーラス』の方が好きであるが、これも悪くはない。歌声もすばらしいし、皆が歌を通して心が一つになる様は見ていて気持ちがいい。さらに人間は様々ないろんな問題を抱えて生きていて、でもそんな日常を忘れさせてくれる場がこの聖歌隊の練習であったりもする。

私がいまいちだと思うのは、主人公のダニエルが男前じゃないんだよ。←結局それかい。なんだか暑苦しくて、油ギッシュなイメージがいただけないんだ。腹の出ているおやじというのか。さらにスゥエーデンの映画なので、北欧の暗い冬が、なんか重さを感じさせてしまうんだなぁ。まっ、人様の外見のことは大きなお世話で、それを差し引けばまずまずではある。

世界的に有名な指揮者のダニエルは心臓を患い第一線から退くんだけど、そのため自分の故郷に帰るんだ。だけどその故郷はいい思い出はなく、いじめられた過去がある。でもそれを隠して故郷の街に足を踏み入れ、そこで聖歌隊の指揮をすることになるんだ。

ダニエルも昔のトラウマからの脱却をはかり、さらに村人もいろんな問題を心に抱えていて、そういったことをどう対処して生きていくかというのを取り混ぜている。DVの夫がいたり、本来は神に仕える聖人の神父であっても、ダニエルの人気に嫉妬したり、恋人に裏切られるものや、そりゃあもういろんなことがてんこもり。だけどそういった問題から逃げずに向き合うことで、自分をとりもどしていくといった人生劇場もあり。

お互い練習している間は罵倒しあったりして、激しく衝突するし、それが歌の練習を通してみんな一体になっていく。そして最後はコンクールを目指すまでに成長していくんだ。『コーラス』はボーイソプラノの美しい歌声。これは大人のバリトンやソプラノの美しいハーモニー。どちらもすばらしい音楽であることにはかわりない。

【Story】
天才指揮者として世界的に有名なダニエルは心臓を患い、そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼が向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケルだった。この土地で余生を送ろうとしていたダニエルだったが、地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。


comments (0)
trackbacks (0)


<< モーガン・スーパーロックの30デイズ
ギミー・ヘブン >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.24R]