キャラメル
Saturday 19th March 2011 12:49
なん
image[キャラメル [DVD]]原題 CARAMEL
2007年劇場公開
レバノン・フランス制作
上映時間 96分
監督 ナディーン・ラバキー
出演 ナディーン・ラバキー/ヤスミン・アル=マスリー/ジョアンナ・ムカルゼル/ ジゼル・アウワード/シハーム・ハッダード
お勧め度 image[★4つ]
今回はレバノンの映画。レバノンってどこ?中東だよね?内戦がすごいんじゃなかったっけ?位の知識しかない私です。何でもイスラム教とキリスト教の混在している地域だそうです。なので完全なイスラム圏のような、女性は目しか出せない肌の露出もタブーというほどの戒律でもないです。肌を出す服装も当たり前のようにしていますし。でもやっぱり男性社会というか、イスラム的な常識がある微妙な国です。女性はホテルの予約をとるにも身分証明書が必要。結婚しているという証明書を出せと言われたり、世間一般では結婚するまではバージンでいないといけないという風潮であったり。
そんな国にある、美容院とエステのあいのこみたいなサロンに集まる女性たちの日常の群像劇といったらいいでしょうか。それも同年代の話ではなく、 20才代から60才代位の女性らの話。この手の話はハリウッドでも腐るほど作られているのですが、これは土地柄なのか、ある意味非常に淡々としてる日常を描いている。そこがまた余韻を残すなんとも言えない仕上がりになっています。ハリウッドでは作れない作品。フランス的な映画といいましょうか。
男性にはあまりよくわからない映画かもしれないです。女たるものいくつになっても綺麗でいたい、また若かった頃の自分にしがみつき、男尊女卑的な社会で自分をいかにみつけていくか、これはかなり強烈に胸をつかれました。今の先進諸国ではありえない、自由なことができない社会でのそれぞれの女性たちの選択。
いちいちシーンが痛いのです。認知症の姉と一緒に暮らす妹。そのために結婚を諦める。不倫に胸を痛め、親からはいつ結婚すると問い詰められる女性。年とっているが昔の栄光を忘れられず女優のオーディションを繰り返す女性。結婚を控えているがバージンでないことを婚約者に言えないでいる女性。女性のことが好きな女性。
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