親切なクムジャさん
Monday 17th July 2006 21:05
なん
image[親切なクムジャさん プレミアム・エディション]原題 Sympathy for Lady Vengeance
2005年 韓国公開
上映時間 112分
監督 パク・チャヌク
出演 イ・ヨンエ/チェ・ミンシク
お勧め度 image[★3つ半]
何でもこの映画『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続くパク・チャヌク監督の復讐三部作の完結編と言われる作品だそうだ。私は前述の2作品は見たことがない。なのでどんなもんなのかわかんないんだけど、この映画確かに復讐の作品だ。
無実の罪で刑務所に入ったクムジャさんという女性が、刑務所にいるときにとても親切にして、それで親切なクムジャさんと言われるようになっていたのだ。だが親切の裏には、恩を売っておいて出所したら、自分の目的のために親切にしていた元受刑者仲間に復讐を手伝わせるというもの。
私としてはいくら恩があるといっても、そのために復讐の手伝いはできんと思うのだけど、この映画の皆はクムジャさんにマインドコントロールされているかのごとく従っていくんだよね。
ネタバレ→(私としては、この映画にあまり感情移入できなかったんだ。というのも復讐するものへの共感ができないのだよ。それは復讐は駄目よといういい子ちゃん発言ではなく、こういう映画って誰もが被害者とか被害者の身内の気持ちになって、私だって殺してやるーっていう気持ちの盛り上がりができて、それで初めて成り立つと思うのよ。だけどなんだかその気持ちの盛り上がりがほとんどないまま復讐に突入なんだよね。あとから考えれば、確かにひどいやつだ、死んでくれって思うのだけど、そこに持っていくまでがいまいちなんだ。
さらにそのあと復讐してもむなしいというのを言いたいのか、ダラダラと続いて、そんななら復讐なんてすんなよと言いたくなるのだ。確かに復讐して大満足って言うことはないだろう、そんなことしても心は空虚だって言うのはわかっている。それでもあえてそうしないともう自分は生きていられないのだという、悲痛な心の叫びが聞こえてこないのだよね。私としてはそんなありきたりなことをわざわざ見せてどーすんだよって思ってしまった。
でも復讐シーンは、確かにこんな風に殺してやりたいと思うことを実践はしていると思うよ。誰だって愛するものを殺されたら、それと同じ苦しみを相手に与えてやりたいって思うからさ。)
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