プライド 栄光への絆
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > スポーツもの

原題 FRIDAY NIGHT LIGHTS
2004年 アメリカ公開
上映時間 118分
監督 ピーター・バーグ
出演 ビリー・ボブ・ソーントン/ティム・マッグロウ
お勧め度

これは実話だそう。スポーツものってド根性の話になりがちで、これもそうかと思って見ていたら違うんだよ。アメリカの田舎街で、娯楽がほとんどなく、街のみんなの関心が地元の高校のアメフトしかない。だから街中が応援してくれる反面、負けは許さないという雰囲気が渦まいているんだ。さらに街の人々だけではない、自分の親ですら自分の子供が活躍していないと、お前はどうしようもないやつという目で見たり。
こういう状況下で、負けが許されないとしたら、選手のプレッシャーはものすごいものになる。勝てば英雄扱いだが、負ければゴミ以下みたいな世間の目はあまりに過酷だ。だから今現在花形選手であっても、怪我などしようものなら、転落の道は険しいのよ。自分にはアメフトしかないと思い続けてきたのに、それが出来なくなったら何も残らないという絶望感。単なる勝ち負けの話ではなく、スポーツというものの奥深いリアルなものが伝わってくる映画だ。
そんな選手のひりひりした思いと、アメフトのエネルギーに満ちた試合模様とで、かなり盛り上がる。私はアメフトのルールって知らないんだ。だけどそれでも楽しめると思う。もちろんルールを知っていたほうが、よりリアルであろうとは思うけれど。
ただのスポ根ものと思うなかれ、アメリカの地方都市の閉鎖的な思いに翻弄される若者。そしてそれを取り巻く周囲の人々の狂気にも満ちた狂乱ぶり、これが実話というのが胸が痛い。でも結局人生のすべてがアメフトであると思っていても、過ぎればこれは人生の一駒でしかないという事が、よーく現れている。
でも一つ違和感があるのが、これが高校の出来事にしちゃ、登場人物老けすぎ。私は最初大学のチームの話かと思った。アメリカの17才はみんなあんなおやじなのか?(笑)
まっ、それでも見て損はしないと思うよ、感動の嵐という事はないけれど。
【STORY】
1988年テキサス州オデッサ、パーミアン高校のアメリカン・フットボール・チーム“パンサーズ”は、通算5度目の州チャンピオンを目指すため、シーズン開幕を前に猛練習に励んでいた。やがてシーズンがはじまり出だし好調なすべりだしだった。
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