デイジー
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

2006年 劇場公開
韓国制作
上映時間 125分
監督 アンドリュー・ラウ
出演 チョン・ジヒョン/チョン・ウソン
お勧め度

『インファナルアフェア』がかなり大好きで、その監督さんが作った映画ということで、ものすごく期待した。それに男前のチョン・ウソンまで出ているとなると、見なきゃいかんでしょうということで。それに予告編では号泣映画っぽい雰囲気もかもし出していたし。
で感想はというと、悪くはないが、ちょっと期待が大き過ぎたためにちょっと不完全燃焼気味。ただ同じシーンを、3人それぞれのの視点でくるくるとドラマが展開していくのは、なかなか見ごたえがあった。
画家志望の女と刑事と殺し屋の3人の恋模様といったらいいのかな。この3人だったら、話の想像はつくよ。殺し屋のパクウィは画家志望の女であるヘヨンをじっと見ている。なんて書くとストーカーみたいだけど、なんたって自分は殺し屋だから、人を愛するなんてことは禁忌。ヘヨンに好きになってもらう資格などない。ましてや自分が愛する資格もないと、陰ながら刑事のジョンウとヘヨンの恋を見守るのだが、ある日暗殺の依頼がくる。その相手はジョンウだった。果たして自分の愛する女が好きな男を殺すことが出来るのか否か?いいなぁ、二人の男から愛されて。(なんじゃそりゃ)
この映画3人それぞれが主役っぽくなっているけれど、やっぱりこれは殺し屋パクウィがメインなのかなぁと思う。彼のせつない思いというか、しのぶ愛というのか。そして殺し屋としての世界。『インファナルアフェア』が香港ノワールの世界だから、これもやっぱり恋愛を絡めてはいるけれど、韓国ノワールの男の世界の映画なんだろうね。
オランダが舞台で、韓国映画には見えないのと、映像は美しい。何でタイトルがデイジーなのかは映画を観ればわかる。オランダといえば花の国。この映画でも花がとても効果的に使われている。
この映画デイジーアナザバージョンがあって、一部の限られた劇場でのみ公開されたらしいよ。つまり同じ話を殺し屋のパクウィの視点で作られた話だそうだ。機会があったら見てみたい。だってパクウィの視点といったら、チョン・ウソンだらけじゃん。
【Story】
画家の卵であるヘヨンは、デイジーの花をそっと送り届けてくれる、名前も知らない人に思いを寄せていた。ある日のこと、広場で似顔絵を描くヘヨンの前に、客として現れた男ジョンウ。ヘヨンはデイジーの送り主は彼だと思い込む。
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