理想の恋人.com
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

原題 MUST LOVE DOGS
2005年 アメリカ公開
上映時間 98分
監督 ゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ
出演 ダイアン・レイン/ジョン・キューザック
お勧め度

久々にダイアン・レインを見た気がするが、あいかわらず綺麗だよな。それなりの年に見えるけれど、美しさは健在。
離婚したサラに、家族はいろんな男を紹介しようとする。大家族でわいわいしていて、みんなそれぞれに心配してくれて。でも肝心のサラは、まだ離婚の傷が癒えず、全くその気がない。
そこで姉が、インターネットの出会い系サイトに、妹であるサラを登録して、そこでメールが来た相手と会うように勧めるんだ。が最初はろくでもないのばかりが現れる。すごく失礼なやつとか、泣き出すやつとか。そんなものなのか、やっぱり。
ダイアン演じるサラは、離婚という痛手で、まして夫が15才も若い女と出来ちゃった結婚するために離婚という、そうとう女としてはぺしゃんこになるような別れ方だったせいか、ものすごく臆病になっている。だけど心の中では、自分に合う人がまだいるのではという期待も捨てきれない。そんな不安定な気持ちをよく表現しているなと思う。
サラのプロフィールは、かなりのはったりをかましたもので、写真は大学の卒業当時のもの。スリムな体なのに、グラマーでなんて書いてある。アメリカの出会い系サイトというのは、はったりかますのが当たり前なのか?日本の場合はどうなんだろう。やっぱりある程度嘘を書くもんなのか?
サラの相手の希望という所に、犬好きでということを書き込んだために、弟の犬をつれて待ち合わせ場所にいくと、やっぱり妻と離婚したばかりで、落ち込んでいるジェイクと出会うんだ。お互いにつれた犬がえらくかわいくて、関係ないところで、あの犬飼いたいとか思ってしまったよ。
ジェイクはプロフィールと実際のサラのギャップにびっくりしたと同時に、感じのいいサラに好感を持ち、また連絡しあうことを約束する。ジョン・キューザックって、なんか情けなくて弱々しい雰囲気なんだけど、離婚後のがっくりきた男というイメージぴったりなんだ。
ところどころくすっと笑える所もあるし、なんといっても二人でいい雰囲気になったときに、コンドームがないと、二人でドラッグストアーを走り回る。そしてやっと購入したら、一気に気持ちがトーンダウン。それでじゃあまたねと家に帰るなんて、なんか笑っちゃったよ。
若い人たちの恋愛ではなく、いろんな経験を積んで、臆病になったりしながら、それでも新しい出会いを求めていく、控えめでありつつも自らの力で手に入れる、そんな大人の映画ではある。ストーリーは先が読めるけれど、見ていてなんかほほえましく思ってしまう、そんな話だった。
ただ地味めであるのは否めない。華やかなラブストーリーというか、ドラマチックな展開というのはほとんどないので、そういうのは求めないほうがよいかと思う。
かっこ悪さとか弱さを認めつつ、新しい恋に向かっていく、そんな映画だよ。
【STORY】
幼稚園の教師であるサラは、8ヵ月前に離婚したばかり。家族はそんなサラを心配し、勝手にサラになりすまし、出会い系サイトに彼女のプロフィールを登録する。“犬好きの男性求む”と書き込み、いくつかのメールからデートをすることになるが、まともな相手が現われずサラは散々な目にあう。そんなとき、ジェイクという好感の持てそうな男性とめぐり逢う。
comments