チャンス!
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

原題 THE ASSOCIATE
1996年 アメリカ公開
上映時間 113分
監督 ドナルド・ベトリー
出演 ウーピー・ゴールドバーグ/ダイアン・ウィースト
お勧め度

ウーピーの映画って、いっつも楽しめるので今回も借りてみたんだけど、秘書役のダイアンが実にいい味出していて、主役はこっちかいって思ってしまったくらい、結構インパクトのあるものだった。自由の国アメリカ、就職の求人を出すときでさえ、男女の希望など聞いたら差別ととられる国であるはずだが、ふたを開ければ男女差別なんて当たり前という国らしい。
そんな点をとても皮肉って、でもコメディとして味付けして見せているのは、なかなかおもしろかった。ローレルは男社会の第一線で働いてきた。ウォール街で腕を振るう金融アナリスト。だけど同僚の男性であるフランクに、仕事の商談を自分の手柄とされ、そのため昇進をのがしたりするはめになる。これってどこの世界にもあるものだね。男女という事でなく、同僚の足を引っ張ってなんてことはゴロゴロしているもんさ。
そんな中怒ったローレルは、独立して自分で会社を立ち上げるけれど、かつての顧客はみんな男と仕事がしたい、女の君とは仕事は出来ないという態度で、冷たくあしらわれることになる。実力はあっても女という性別のため、またたぶん黒人という人種であるという事も影響しているのだろう。ウォール街で働くという事は、男社会と差別と戦わなくてはならないようだ。
そこで考えたのが、カティという架空の人物を作りだすこと。自分はカティという男と二人で仕事を立ち上げている。ただカティはとても忙しく自分が代理できたという風に演じるわけさ。
ローレルという人は、チャンスをつかみとる能力に長けている人だと思う。ちょっとしたことからヒントを得て、そしてそれをアイディアでうまく調理するというのだろうか。物事はそんなにうまくいかないと思うけれど、それでもそういう動向に敏感な人とそうでない人との差は歴然である。さらに秘書がまた有能なんだよね。
でもこれはコメディなので、実際に架空の人物を作りだし、そんなバカな??というようなことまでやってのけるのは映画だからというのもあるけれど、現実離れする場面も多々あっても、なんか元気いっぱいになれる映画はこの一本というところだろうか。
ウーピーはこういうコメディを演じたら天下一品だから、はずれは少ないと思う
【STORY】
大手金融会社に勤める金融アナリストのローレルは、同僚とのトラブルから会社を辞めて独立をすることになる。しかしウォール街は男社会。完全に仕事を失ったローレルは、架空の男性パートナーであるカティという存在をでっち上げることに。
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