隣人13号
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原題 The Neighbor No.Thirteen
2004年 日本公開
上映時間 115分
監督 井上靖雄
出演 中村獅童/小栗旬
お勧め度

非常に後味の悪いものだった。
昔小学生の頃に受けたいじめに対する復讐ではじまる。本人はそのいじめのせいで二重人格になっており、普段は穏やかな十三として生きているが、突然暴力的な13号としての自分もあり、13号の時はそりゃあもう激しい殺人鬼となってしまうのだ。それによって昔いじめられた、赤井に復讐する。
なんていうのか暴力シーンがものすごくグロくて、オカルトのグロさとはまた違ったものがあるんだよね。壮絶な暴力というのだろうか。ちょっと見るに耐えられない。
ネタバレ→(最後は赤井の謝罪の言葉によって、13号の存在が消えてしまうのだけど。これはいじめによる苦痛から妄想によって存在していた13号なのかなぁとも思う。つまり今までの13号による殺人などは、十三の妄想で現実のものではなかったという解釈。いじめの時に、ただいじめられているだけでなく、自ら自分が赤井に対して怒りを示し、赤井から謝罪の言葉を貰ったことで、この13号の存在は表出することなく、消えることができた。
だって妄想であったという解釈であるならばまだ救われるのだけど、そうでないとなんともやりきれない。だって赤井の子供まで殺しちゃうんだよ13号は。子供を殺してカバンにつめるって。確かに赤井のいじめはひどい、本人は殺されてもしかたないと思われるが、子供はいかんよ、あれはちょっとやっちゃ駄目だろうっていう展開なので、私個人としては妄想であってほしいというのが希望かな。
ちょっとこのあたりは本当の所どうなのかわかんないんだけどね。あれが現実のものだったら、どうにも気分の悪い話になってしまうんだよね。)
13号を中村獅童が演じているんだけど、あの壊れっぷりはすごい。もしもあんな人がいたら、容赦なく殺されると思える人格を演じていた。
なんせ痛いの嫌いという人や、ハードなバイオレンス系が苦手な人は見れないと思うな。
さすがの私も、映像的にはNGだった。
【Story】
村崎十三は小学生の頃、赤井トールから凄まじいイジメを受けていた。その復讐を果たすために故郷に戻ってきた。赤井と同じ職場に就き機会を伺っていたが、赤井は十三の存在を忘れていた。実は十三には全く別の人格で凶暴な13号が存在していた。その凶暴性は十三の力で自制することが出来なくなっていた。
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