バイバイ、ママ
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

2004年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 86分
監督 ケヴィン・ベーコン
出演 キラ・セジウィック/ドミニク・スコット・ケイ
お勧め度

これは幼児虐待の映画だよなぁと思った。ケビン・ベーコンが監督やって、ケビンの妻が主演。ついでにケビンの子供たちも出演している。さらにベーコン家の犬まで出ているんだと。マット・ディロンやサンドラ・ブロックまでもが出ている。出演者は豪華なんだよねぇ。
というのも親離れ子離れって、いつの時代も難しいものだろうけど、エミリーは異常とも言える執着心で、ラストもそりゃあああいう展開になるだろうと予測がつくような異常さ。
自分が子供の頃に親からの愛情を得られずに育ったということが、現在のポールとの生活の合間に取り込まれているんだけれど、確かにそれはかわいそうな子供時代だよなって思うのだけど、それが彼女の人格に異常をきたしたという理由で、ひたすら自分の子供に対しては、かごの鳥のような扱いをする。溺愛のさらに上をいくような感じといったらいいのかな。
最近では長期わたる監禁事件とかって増えているけれど、あれは親子間の監禁ではないか、あきらかに虐待のひとつだろうと思うくらいの母親なんだ。決して暴力は振るわない、だけど学校にも行かせないで、子供を自分の手元においておこうとする、愛情過多が行き過ぎていき、とうとう自分のそばから離れていこうとするポールに対してとる行動は…。
そりゃあ子供だって学校には行きたいし、いつもママとばかり遊んでなんかいられないよね。ポールの反応はすごく当たり前で、はたからみたらエミリーは狂気の沙汰なんだけど、周囲に対しては自分からポールを奪い取ろうとしてるという被害妄想でいっぱいに。
なんだかエミリーの子供時代もかわいそう、そしてエミリーに育てられたポールもかわいそう。で?っていう終わり方にて、ちょっと不完全燃焼気味。
【Story】
孤独な少女時代を過ごしたエミリーは、自分の子どもにはすべての愛情を注ぐと決意する。そしてシングルマザーとなったエミリーは、ポールとの2人だけの世界にひたる。しかし6歳になったポールは、次第に友だちや外の世界に強く惹かれていくのだった。
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