やさしい嘘と贈り物

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やさしい嘘と贈り物 [DVD]原題 LOVELY, STILL
2010年劇場公開
アメリカ制作
上映時間92分
監督 ニコラス・ファクラー
出演 マーティン・ランドー/エレン・バースティン

お勧め度 ★5つ

これは予告編などは一切見ないで見て欲しい作品です。つまり余計な情報がないほうが楽しめます。なので私もあまり余計な事は書かないことにします。ただとても優しい気持ちになれる、心温まる映画であることは確かです。かなりせつない話でもありますが。

主人公のロバートにつく優しい嘘。それが全てを物語っています。
それはどうしてなのか。それは映画を見て確かめてください。
愛する人と一緒に見てください。
きっと隣にいる人をいとおしいと思うはずですから。

【Story】
孤独な毎日を送る老人ロバート。ある日メアリーという女性に心引かれる。デートにどうさそえばよいか、職場のオーナーたちに相談する。オーナーや同僚たちが様々なアドバイスを伝授する。その甲斐もあってか、2人の距離が縮まっていくのだが。
Date : Monday 27th June 2011 15:01
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しあわせの隠れ場所

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しあわせの隠れ場所 [DVD]原題 THE BLIND SIDE
2009年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 128分
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演 サンドラ・ブロック/クィントン・アーロン

お勧め度 ★4つ半

サンドラ・ブロックは大好きな女優さんです。どんな役でもこなせるス的な女性だと思っています。

この映画は実話だそうです。文句なしのステキな話です。まぁこれを偽善ととらえる方もいらっしゃるみたいですが、自分にできるか?と問われるとできないと思うので、そんな私が偽善などという言葉は口に出すことはできません。

アメフトは見ないので選手のことなどはわかりませんが、マイケル・
オアーというアメフトの選手の成功するまでの話です。その成功するまでのど根性物語というわけではなく、彼を取り巻く家族というのか里親というのか、後見人というのか?その方たちとの心の交流を含めた、とてもいい話です。

身寄りのないマイケルがリー・アンと運命の出会いをします。しかし見知らぬでっかい黒人の少年を自分の家に招きいれる。日本じゃ絶対にありえないでしょうね。キリスト教系の思想があるアメリカだからこそなのかもしれませんが。

サンドラ演じるリー・アンは凄い女性です。強いです。彼女だからこそ、マイケルも心を開きそして成功していったのではないでしょうか。この世の中には学ぶことや才能を生かすことをできない人は沢山います。それが自分の力というより家庭環境であったり、お金の問題であったり。マイケルはリー・アンに出会って、学ぶ機会を得ました。長身という体形を生かしてアメフトというスポーツにも出会いました。そして成功を手に入れます。

できすぎという部分もあるかもしれません。それでも人は地獄から這い上がって手にした成功物語には酔いしれます。心に残る映画でした。私は好きです。文句ありません。見てください。

【Story】
家族4人で幸せに暮らす白人女性のリー・アン。彼女はある真冬の夜、ひとりでTシャツと短パンで歩いている黒人少年に声をかける。その少年を放っておけなくなり、自宅へ彼を招き入れることに。リー・アンはマイケルにアメリカン・フットボールの才能を見出す。そしてマイケルは一躍注目選手として成長していく。
Date : Monday 13th June 2011 19:11
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食べて、祈って、恋をして

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

食べて、祈って、恋をして ダブル・フィーチャーズ・エディション [DVD]原題 EAT PRAY LOVE
2010年劇場公開
アメリカ制作
上映時間140分
監督 ライアン・マーフィー
出演 ジュリア・ロバーツ/ハビエル・バルデム

お勧め度 ★1つ

ジュリア・ロバーツの作品が結構好きなので、これを手にとってみたのだけど、長いし眠いしで、これ見ながら何度も爆睡しちゃって、またリピートして見て、でもまた寝ちゃってっていうのを3回くらい繰り返した作品でした。はっきり言って苦痛でした。

これって本当に女性にうけた作品なんでしょうか?私は一応性別は女ですけど、これいただけない作品なんですけど。私が女ではなく男性に近い頭の持ち主なんでしょうか?

隣の芝生は青い。それにつきます。確かに人間はどんなに恵まれた環境でも、これでいいのか?この満たされない思いは何なのか?ってなことで、自分とは何?ということに直面したりするわけですよ。貧乏人であろうと金持ちであろうと。

ですがこの主人公のリズには全くもって感情移入できませんでしたね。ふざけんなよお前という感情はわきましたが。なのでたいくつでたいくつで。

自分探しのために、簡単に夫と離婚。それもありかもしれませんが、そのあとイタリアとインドとバリに行っちゃうわけです。まずそんな金があるなら自分探しなんて偉そうな理屈をこねずに、旅行行ってきまーすだけでいいだろうがと思っちゃいました。でもって彼女はあの旅行で何かみつけたのでしょうか?自分と向き合い、そして何を得たのでしょうか?旅行中もとりたてて大変な思いをするわけでもなく、過酷な道中でもなく、美味い物沢山食べて、いい男みつけて。それNYにいてもできるんじゃあねぇ?って、かなりのやっかみです。←これ自分でも自覚してます

なので全くもって面白くない作品でした。でもこれ多くの人が言ってますけど、旅行映画としてみれば花まるです。イタリアの美しい風景に、美味しそうなパスタの数々、スピリチュアルな雰囲気満載のインドに原色の艶やかなバリ島を自転車で走るシーン。どれも旅行に行きたくなります。そういう意味では観光映画としては大成功しています。

ああいう甘ったれた女の自分探しの映画としてみると、腹立つので精神衛生上よくありません。原作は知りませんけど、ベストセラーなんですって?映画とはまた違うのでしょうか?

私はこういう贅沢な悩みを振りかざす映画は好きではありせん。だってどう考えてもリズはあんなんで自立できたんでしょうか?結局また一緒でしょうあなたはと思います。←きっぱり。

【Story】
ニューヨークでジャーナリストとして成功を収めるリズ。結婚生活も仕事も安泰。しかし心のどこかに満たされない思いが溢れていた。そんなある日離婚を決意し、仕事も男も全てリセットするために、イタリアとインドそしてバリに行くことを決意する。
Date : Tuesday 22nd March 2011 08:08
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キャラメル

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キャラメル [DVD]原題 CARAMEL
2007年劇場公開
レバノン・フランス制作
上映時間 96分
監督 ナディーン・ラバキー
出演 ナディーン・ラバキー/ヤスミン・アル=マスリー/ジョアンナ・ムカルゼル/ ジゼル・アウワード/シハーム・ハッダード

お勧め度 ★4つ

今回はレバノンの映画。レバノンってどこ?中東だよね?内戦がすごいんじゃなかったっけ?位の知識しかない私です。何でもイスラム教とキリスト教の混在している地域だそうです。なので完全なイスラム圏のような、女性は目しか出せない肌の露出もタブーというほどの戒律でもないです。肌を出す服装も当たり前のようにしていますし。でもやっぱり男性社会というか、イスラム的な常識がある微妙な国です。女性はホテルの予約をとるにも身分証明書が必要。結婚しているという証明書を出せと言われたり、世間一般では結婚するまではバージンでいないといけないという風潮であったり。

そんな国にある、美容院とエステのあいのこみたいなサロンに集まる女性たちの日常の群像劇といったらいいでしょうか。それも同年代の話ではなく、 20才代から60才代位の女性らの話。この手の話はハリウッドでも腐るほど作られているのですが、これは土地柄なのか、ある意味非常に淡々としてる日常を描いている。そこがまた余韻を残すなんとも言えない仕上がりになっています。ハリウッドでは作れない作品。フランス的な映画といいましょうか。

男性にはあまりよくわからない映画かもしれないです。女たるものいくつになっても綺麗でいたい、また若かった頃の自分にしがみつき、男尊女卑的な社会で自分をいかにみつけていくか、これはかなり強烈に胸をつかれました。今の先進諸国ではありえない、自由なことができない社会でのそれぞれの女性たちの選択。

いちいちシーンが痛いのです。認知症の姉と一緒に暮らす妹。そのために結婚を諦める。不倫に胸を痛め、親からはいつ結婚すると問い詰められる女性。年とっているが昔の栄光を忘れられず女優のオーディションを繰り返す女性。結婚を控えているがバージンでないことを婚約者に言えないでいる女性。女性のことが好きな女性。
そんな彼女らの心の奥底の気持ちを、自分に重ね合わせると、非常に痛いです。苦しいです。それを実にさらりと淡々と描いているのです。単調な流れで話は進みます。決してドラマティックなことなど起こりやしません。

そんな女性たちの周りには、実にシャイな男性たちも登場。あっさりと描かれていますが、女性を際立たせるにはもってこいのキャラでしたね。イスラムというと、男性が君臨してみたいなイメージもありますけど、そうでもなくて片思いに心痛める様子とか、ちょっとかわいかったです。(笑)

最初は期待しないで見ていましたし、なんとく盛り上がる雰囲気ではなかったのですけど、気がついたら涙がつーっと。そんな映画です。
世界各国で絶賛されただけはありますね。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、フランス映画のような雰囲気が好きな方は損はしないかもしれないです。でもハリウッド的な派手な娯楽映画が好きな方は物足りないかも。

私はアメリカやイギリス以外の映画を多々見ますが、先進諸国ではない国の映画って、いいものが転がっていたりするんですよ。制限のある中で、実にすばらしい演出をしていたりね。一度お試しあれ。

なんでタイトルがキャラメルなのかは、映画を見て自分で確認してください。
【Story】
様々な宗教が共存するレバノンを背景に、エステサロンに集い、お互いに悩みを抱えた女性たちの日常を描く群像劇。
Date : Saturday 19th March 2011 12:49
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レボリューショナリー・ロード

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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]原題 REVOLUTIONARY ROAD
2008年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 119分
監督 サム・メンデス
出演  レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット

お勧め度 ★3つ

これ劇場で見たんですよね。この映画は『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりに共演して話題になっていました。ええ、『タイタニック』は娯楽作品として結構好きでした。うちには今だにタイタニックのカレンダー飾ってあるし。(笑)

でもこの映画を『タイタニック』と同じような娯楽作品と思って見ると失敗します。なんたって『アメリカン・ビューティ』の監督の作品ですし。かなーり辛辣にアメリカの幸せと言われている家庭像の崩壊を描いています。大人の映画です。だからつきあって間もないカップルとかは止めたほうがいいかと。デートムービーにはかなり不向きです。

たぶん普通に観ていたら退屈に感じるし地味な映画です。でも私としては内容は悪くないと思います。微妙な話なので、友達とは映画に関しての話は盛り上がりに欠けましたが、あれを一緒に観たカップルはどうなるか?という点だけは話に花が咲きました。←なんじゃそれ。

いっけん文句もないような夫婦ですが、心の中にかなりのすれ違いがあり、その溝は埋められません。お互いに理想とする結婚生活があり、どこかで妥協しつつも帳尻を合わせて生きてきたのです。でもその帳尻が合わなくなっていったら。見ていてかなり絶望的な気分になります。ラストの朝食をとるシーンがすべてを物語っているというのでしょうか。夫婦喧嘩の多い映画なんですが、それがハードではないんですねぇ。根底に流れる寒々とした冷たさ、それがジンジンと感じてしまい、終わったときには心が氷ついてしまいました。実に皮肉で心痛い映画でした。

これは夫婦がそれぞれ別に見るといいのかもしれません。ラブラブカップルになりたての時はやめた方が無難です。

【Story】
フランクとエイプリルの夫妻は、二人のかわいい子供にも恵まれた理想のカップルである。しかし、その見た目とは裏腹に、それぞれ描いていた未来と現実のギャップに不満を募らせていた。
Date : Monday 4th January 2010 14:43
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恋とスフレと娘とわたし

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恋とスフレと娘とわたし デラックス版 [DVD]原題 BECAUSE I SAID SO
2007年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 102分
監督 マイケル・レーマン
出演 ダイアン・キートン/マンディ・ムーア

お勧め度 ★3つ半

ダイアン・キートンって存在感のある女優さんですよね。ダイアンが演じるのが3人の娘の母親。長女と次女が結婚をして残るは三女のみとなったのですが、この三女がかなーり世渡り下手な上、男運も悪い。やきもきしながら口だしするとうるさがられてしまいます。

まぁ適齢期の女の子を抱える母親は、みんなこんなもんなんでしょうね。でもなんとか自分みたいにパートナーのいない生活はして欲しくないと思って、とうとうやったのは、娘の恋人募集という名目でネットの掲示板に募集をかけるのです。そしていよいよ面接開始です。なかなかこれという将来の婿に出会いません。そんな中でこれはめっけもんという男性がいました。母のダフネは上手く行くように願うばかりなり。偶然を装った出会いをするように相手にも根回しして、とんとん拍子で娘のミリーも彼に惹かれていくようになります。それと同時に別の出会いもありミリーは二股かけて付き合うようになります。

ここまでやるか?とも思いましたが、今や娘や息子の結婚相手を探すために、親同士のパーティがあるとか。うちの娘どうですか?とかうちの息子は…みたいな出会い系パーティだそうです。なのでこの映画のダフネが娘に代わって婿を探すというのもありがちなのかもしれません。

ただこの4人の女性たち、親子というより姉妹みたいな仲のよさ。もちろん母に反発という部分もあるのですが、基本的に仲がいい。恋愛の話やなにやら、私は母とそんな話はしませんので、ある意味羨ましい部分でもあります。

女同士のわいわいガヤガヤしたおしゃべりや、映画の中に出てくる美味しそうなケーキや料理の数々それを見ているとなんだか楽しい気分になってきます。そういう意味では悪い映画ではないです。ちょっと無理のある話じゃないの?という部分もありますが、そう否定的でもありません。テンポがいいので気軽に見れますし、とんとんとラストに向けて進んでいきます。くすくすと笑える部分もあるので、お茶でも飲みつつ気楽に観賞するのにはいいと思います。目を楽しませてくれる映画でもあります。

ダフネは子供思いの母というより干渉しすぎですが、娘の幸せだけでなく自分の幸せは自分でゲットするたくましさも持っています。ミリーが主役でなくダフネだったのかと思わせるのもすごいですね。

【Story】
夫と死別してから、3人の娘を育て上げたケーキ職人のダフネ。娘たちの幸せな結婚を願う彼女にとって気がかりは、唯一未婚の三女のミリー。なぜかダメ男にばかり引っかかって手痛い失恋を繰り返してしまう。そこでダフネは、ミリーに内緒でネットのサイトに花婿募集の広告を出し、応募者を自ら面接してミリーの相手にふさわしい男性を選び出そうとするのだったが…。
Date : Sunday 11th January 2009 09:53
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電話で抱きしめて

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電話で抱きしめて原題 HANGING UP
2000年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間94分
監督 ダイアン・キートン
出演 メグ・ライアン/ダイアン・キートン

お勧め度 ★2つ半

甘いラブコメディかと思って借りたんですが、そうではありませんでした。メグ・ライアンだからすぐにそれと直結して考えてしまっていたのですね。それにしてもメグはかわいいです。ホント美しいというか、私は大好きなんですよね。

話はわりと重いテーマです。認知症の父を持つ3人の娘たちの話なんですが、姉のジョージアは雑誌の編集長という立場から、仕事を言い訳に父の面倒はほとんどみないです。妹はテレビ女優、これまた仕事を言い訳にしているんですね。結局面倒を見るのは次女のイブで、家庭生活と父の面倒で四苦八苦。

この深刻な問題を電話を通してコミカルに描いているのだけど、うるさいのです。何がって電話で3人がひっきりなしにしゃべっているという設定なんですよ。なもんだから、本当にやかましい。

認知症で困った父に対して、三姉妹があーでもないこーでもないと喧嘩をして、そして自分の主張ばかりを押し通すというのでしょうか。なんだか見ていてストレスを感じてしまうような気分になっていくのです。

家族愛がテーマなんでしょうが、なんだかやかましさにまぎれて、それがどこかにいってしまったというような映画でした。つまらないわけではないのですが、静かな気分になりたい人には禁忌ですね。

【Story】
家庭を持つイヴは、イベント業の仕事を抱えながら家族のトラブルを一人で抱えていた。認知症の進行したパパの面倒をイヴにまかせっきりで、姉と妹にブ千切れる毎日。三姉妹をつないでいるのは携帯電話だけ。
Date : Monday 24th December 2007 15:57
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リトル・ミス・サンシャイン

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リトル・ミス・サンシャイン原題 LITTLE MISS SUNSHINE
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間100分
映倫 PG-12
監督 ジョナサン・デイトン
出演 グレッグ・キニア/トニ・コレット

お勧め度 ★4つ半

この映画いい映画っていう評判を耳にして、私は天邪鬼なのでいいと言われるとなんとなく見ないまま今日まできてしまっていたのだけど、TSUTAYAで見たいものがなかったので、それではちょっと借りてみようと思いました。

面白かったです。(笑)

ロスでやっているミスコンに娘が出場するために、家族6人がポンコツ車に乗って向かうロードムービーと言うのでしょうか。家族それぞれはみんな何か問題があって、それぞれ人生うまくいかないのです。ばらばらな家族でありながら、なぜかまとまっていく、実にほろりとした気分にさせる映画です。

ミスコンをめざすオリーヴは、大きなめがねでぽっこりお腹、美人とはいえないような姿ですがミスコンに挑戦します。お父さんは仕事がうまくいかない、お兄ちゃんは口をきかない、おじさんはゲイの彼氏に振られて自殺未遂をする。おじいちゃんはヘロイン中毒でエロじいさん。お母さんは毎日口やかましい。

そんな家族全員、エリートとは道が外れたような人生だけど、みんな明日に向かって車を走らせる。みんなの乗っているポンコツなワーゲンのミニバス。あれも半分壊れていて、車のギアが故障しているので、エンジンかける時は車を皆で押さないといけないのです。必死で押してから車に乗り込む。人生も一緒です。自分で押して進まない限り動かないのです。途中下車もありです。

そんな旅をオリーヴ一家と続けてみませんか?

【Story】
アリゾナ州に住むフーヴァー家は、それぞれ問題を抱えて崩壊寸前。そんな時、娘のオリーヴに念願のミスコン出場のチャンスが訪れる。そこで一家はオンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、カリフォルニアの地を目指して出発するのだった。
Date : Sunday 18th November 2007 09:26
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ボンボン

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ボンボン [DVD]原題 BOMBO'N:EL PERRO
2004年 劇場公開
アルゼンチン制作
上映時間97分
監督 カルロス・ソリン
出演 フアン・ビジェガス/ワルテル・ドナード

お勧め度 ★4つ

アルゼンチンの映画です。この映画の主人公フアン役の人はなんでも一般の人なんですって。でもものすごくいい笑顔というのか、なんともいえない表情をするのです。実にいい味だしています。

一言で言うと、世界一ついていないおじさんが、ある日のこと幸せを呼ぶボンボンという犬に出会います。そしておじさんとボンボンは旅を続けます。という話なんですよ。それだけでもなんかじんわりとした気分になってきますよね。

アルゼンチンっていう国は、やっぱり貧しい国なんです。オープニングはおじさんは自分で作ったナイフを売り歩くのですが、さっぱり売れず、「今日も一本も売れなかった」とつぶやくシーンでは、なんだか胸が痛くなりました。娘のところに居候していて居場所がなくて、ハローワークに行っても仕事はみつからない。なのにおじさんは笑顔でいる。それがとてもせつなく感じたのは私だけでしょうか?ハローワークのシーンは自分のハローワーク通いの日々を思い出し、苦しくなってしまいました。←おいおい

ボンボンは血統賞つきの犬です。そのためドッグショーに出て、賞をとればお金になります。顔はなんだかまぬけな上、おじさんは欲がないというのか、ドッグショーでなにがなんでも大金をものにするぞというがつがつした感じもなくて、それがまた見ていてゆるゆるな気分になります。

淡々とした映画です。とりたててでかいハプニングも起こらないし、悪人も出てきません。ただなんとなく私は秋の物悲しさみたいなものを感じました。抜けるようなパタゴニアの青空を見ていると、あまりに空が青くて広いので、逆に寂しくなるような、なんとも奇妙な気持ちになりました。不思議ですね。

【Story】
フアン・ビジェガスは、20年も働いてきたガソリンスタンドをクビになってしまう。フアンは娘夫婦の家で肩身の狭い日々を送っていた。そんなある日、道端で車が動かなくなって困っている人を助けたら、そのお礼として大きな白い犬ボンボンを贈られる。娘は犬を飼う事に大反対。仕方なくボンボンを車の助手席に乗せ、旅に出るフアンだったが…。
Date : Thursday 15th November 2007 22:44
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イン・グッド・カンパニー

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イン・グッド・カンパニー [DVD]原題 IN GOOD COMPANY
2004年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間109分
監督 ポール・ワイツ
出演 デニス・クエイド/トファー・グレイス

お勧め度 ★4つ

TSUTAYAにしばらくの間、未公開映画だけどこれはとてもいい映画というような趣旨のことが書かれていて、それを読んで結構借りている人がいるのか、なかなかレンタルできなかった作品です。

やっとレンタルできました。悪くない作品です。デニス・クエイドがかなりいい味出しています。雑誌の営業部長を務めるダンだったけれど、あるとき会社が買収されてしまいます。ダンは営業部長という肩書きを失い、新しくきた部長はなんと自分の子供同じような年の若造カーターでした。でもここで腹を立てて会社を辞めるわけにはいきません。なんせダンはお金のかかる学生の娘たちがいるし、さらにこの時期に妻が三人目を妊娠してしまうので、ローンのことを考えここはこの若造とうまくやっていくしかないのです。

これだけでおじ様世代はかなりのダメージです。ダンと対極にいる若造カーターですが、そんなに嫌なやつではありくません。一生懸命ですし、若者にありがちな理想を胸に掲げつきすすんでいく様は、決して悪い印象ではないのです。ダンの上司という立場ですが、広告関係の仕事ははじめてで、ダンにいろいろ相談しながら仕事をしていくのです。肩書きは上司でも、仕事の面ではやはり自分より経験年数がダントツ上のダンを信頼しています。

この二人関係は、ともすれば敵対意識丸出しになりやすいのですが、そこまでいかないような微妙な立ち位置にいて、そこいらが好感もてるのではないでしょうか。多少話しは中途半端な上、盛り上がりには欠けるので、やや地味なつくりになっています。そこいらが未公開の理由なんでしょうか。わかりませんが。

それにしても見ていて後味がいいので、好感持てる一本でした。これより断然おもしろくない映画が公開されたりしているので、映画業界というのはよくわからない世界ですねぇ。いろんなしがらみがあるのでしょうか。

【Story】
スポーツ雑誌の営業部長のダン。しかし雑誌の売上げが伸びず、会社は大手企業に買収されてしまい、ダンも重役ポストを失う事に。そこへ26歳の若者カーターがダンの上司として親会社から派遣されてきた。
Date : Monday 24th September 2007 09:12
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