アイス・ハーヴェスト 氷の収穫

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

アイス・ハーヴェスト 氷の収穫原題 The Ice Harvest
2005年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 88分
監督 ハロルド・ライミス
出演 ジョン・キューザック/ビリー・ボブ・ソーントン

お勧め度 ★2つ

これもクリスマスイブの日の出来事なんだが、暗すぎる。こんなのイブに見る人はほとんどいないのではないか。まぁ幸せなクリスマスの裏には、哀しい人生もあるんだよと言いたいのかどうなのか。

なんていうのか、痛い映画なのよね。人生の苦しみというのか、なんだか見ていて辛いの。その辛さが自分としてはあまり実感できないから、これは別世界の話だしとあきらめモードで、面白くなさに拍車がかかるというのだろうか。

また霙が降るような寒くて暗い田舎街。それだけで暗い。そこに落ちぶれた弁護士のチャーリー。弁護士といってもギャングの手先のような弁護士。いやそれでもさ悪徳なら悪徳らしい弁護士ならまだいいのだけど、なんていうのか落ちぶれた、うらぶれたという表現がぴったりの弁護士。

チャーリーと仲間のヴィックは雇い主のお金をネコババして、街を出る事を計画。ところがヴィックが裏切ってお金を持ってトンズラ。それだけでもチャーリーは情けない男なわけよ。おいおい、ネコババした金をトンズラされるような大まぬけかよ…。それもジョン・キューザックって、妙に情けない顔してない?

人生八方塞みたいな状態で、裏社会というのはどん詰まりなのねぇとしみじみと感じてしまうような話で、どんどこ暗さに拍車がかかる。なので私は面白いとは思わなかったんだよね。一応DVDにはもうひとつのエンディングというのが、ふたつのパターンで収録されているんだけど、これはいただけない。この終わり方なら、映画の方がなんぼかいいと思ったので、見る機会がある方は、見比べてみてね。だってもうひとつのエンディングのような終わり方だと、救いがないというのか、あまりにも運に見放された男のような気がして、やるせなさがてんこもり。胸苦しくなってしまうのよ。まだ映画の終わり方なら、ちょっぴりユーモアらしきかけらが見えるから、その点逃げ道があるというのかな。

【Story】
弁護士のチャーリーは、組織の一員に成り下がり、ボスの金を手に高飛びをしようと目論んでいた。仲間のヴィクとともにクリスマス・イブに計画を実行し、大金を手に入れたチャーリーだが。
Date : Monday 22nd January 2007 22:33
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