やわらかい生活
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

2005年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 廣木隆一
出演 寺島しのぶ/豊川悦司
お勧め度

寺島しのぶさんの映画といえばいろいろあると思うのですが、私は『ヴァイブレータ』が駄目だったのです。というか最後まで見る前に力尽きたので、もしかしたら最後まで見たら絶賛だったのかもしれないですね。なので今回も恐る恐る見てみたといったらいいでしょうか。
私の感想は"悲しい"という一言でした。タイトルのやわらかい生活というと、なんだかほっとするような暖かい生活のようですが、私は最後に悲しくなりました。人ぞれぞれだと思うので、あくまで私はということです。
優子(寺島しのぶ)は35才で独身です。そして躁うつ病をわずらっています。そんな彼女の周りにいろいろな男性が登場します。メンタルを病んでいるやくざの安田とか。ネットで痴漢させてくださいと募集をかけて、相手の同意を得て痴漢をする男←同意してなので犯罪ではないみたです。大学時代の同級生でEDの病気を抱えている本間。そして従兄の祥一(豊川悦司)。
優子は東京蒲田に住んでいて、蒲田という街が好きみたいです。蒲谷は私も行ったことはありますが、住んだことはありません。地元の人が見たら愛着わくような撮り方をしているとは思います。下町と山の手の真ん中みたいなとこにある町といったらいいでしょうか。
彼女の抱えている寂しさや、人を求めているのに手に入らない恋しさとか、本当は誰かの一番になりたいのに、二番でいいやって自分に言い聞かせるせつなさとか、そのあたりが私の心にグサグサと刺さり、心が痛くなってしまいました。みんな寂しいんですよね。
ここからネタバレです→(優子のこと本当に大切に思ってくれる祥一という人が現われたと思ったら、彼は最後に死んでしまうんですよ。その前にもやくざの安田はやばい仕事をして、刑務所に行くような事を言いにくるし、同級生の本間は本命の彼女っぽい人が現れるし。最後には優子に幸せになってほしいなぁって思っていたら、祥一が死んじゃう。
そして誰もいなくなった状態です。優子もラストに誰もいなくなったってつぶやくし。それでも優子は生きていくのだろうけれど、私はハッピーエンドを望んでいたので悲しくなってしまいました。)←ここまでです
雰囲気のある映画だとは思いますが、今の私の実生活が辛い時期なので、結構堪える映画でした。違う精神状態で見たら、全く違った感想になったかもしれませんね。
あとひとつ思ったのは、女が風呂なしアパートに住むって言うのは、かなりのもんだと思うのですが。それも35才で。
【Story】
キャリアウーマンとして働いていた優子は、両親と親友の死により躁うつ病になる。そして仕事を辞め東京は鎌田の町に引っ越してくる。そんな彼女のアパートに従兄の祥一が居候としてやってくる。
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