モナリザ・スマイル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 青春・伝記

モナリザ・スマイル
原題 mona lisa smile
2003年 アメリカ公開
上映時間 120分
監督 マイク・ニューウェル
出演 ジュリア・ロバーツ/キルスティン・ダンスト

お勧め度 ★3つ

1953年の時代の設定の話。なので現代とはかなり違うだろうというのが根底にあり。つまり女は花嫁修業のように、女子大に通う。それで仕事をすることもなく結婚して、夫につくすそれが当たり前の時代という設定。そんな中、キャサリンという講師が赴任してくる。彼女は保守的な大学や現代において、自由に生き方を選択しようよっていう主義の持ち主。

用は女の幸せは結婚だけじゃないよっていうことを言いたいようだ。かといって結婚を否定しているわけでもない。ただみんな一律、大学を卒業したら結婚するというレールに沿って生きる必要はないのではないか?という問いかけみたいな映画かな。まあ1950年代の設定ですから、実に保守的な時代だったと思う。

【STORY】
キャサリンが赴任した大学は、お嬢様大学であり、実に保守的。生徒の考えも女の幸せは、エリートの男と結婚すること。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
最初はかなり陰険な映画と思った。というのも生徒がすごくにくたらしいのだ。先生いじめみたいな感じでキャサリンを追い込んだりするのよ。そして気に食わないものは、権力(親)を巻き込んで排除するという、実に汚いやり方でね。これがお嬢様かよって思ったよ。

なのでいちいちムカついていた。生徒同士もお互いの幸せを祝福するというより、他人の幸せねたましく、隙あらば妨害してやるみたいなね。女社会ってすごく嫌なもんだなぁって思わせるような。まあ時代背景がそうなのだからしかたないといえばそうなんだけどね。

結局はキャサリンの影響で、生徒たちもずいぶんと変わっていく。自分のことは自分で選択しなくてはっていうように。結婚して妻という座をゲットしても、夫はほかの女と浮気していたりという現実があって、結婚だけが幸せではないと気がついたベティとかね。

この映画のタイトル『モナリザ・スマイル』はどうしてなのかっていうは、映画の中で語られているので、それは映画を見てね。

難しいなこの映画の評価は。悪くはないけれど、新鮮さがない話ではある。でも私がちょっとほろっときた場面は、ジゼルがベティにひどいことを言われるの「あんたは売春婦って言われている」とか。なんでベティがそんなこと言うかっていうと、それは自分が不幸せだからなのよ。ベティは夫に愛されていないってわかっているから、人も自分と一緒で不幸でいてほしいわけ。本来ならぶん殴りたくなるような暴言をはかれたジゼルなんだよ。それでもねベティをそっと抱きしめるんだ。あのシーンはとてもいいなって思った。
Date : Sunday 3rd July 2005 03:33
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (2)

comments

AOI | Tue 15/11/2005 19:00
ここに在りましたか。確か なんさんちで見たと思ったんだ。
 私はこの映画 得点高いよ。いろんな女の人が 登場してて 男の人が見たら 訳解んないだろうな と思う。
 ジュリアロバーツは演技派だけど 生徒達の演技も 彼女を食ってた。話の内容は お決まりだったかもしれないけど それぞれ いい味出してたよ。
 ドキッとしたのは 生徒の一人のおばあちゃんが亡くなるとき「私は 主人なんか愛してなかったんだよ。他の人を ずっと愛していたんだ。」といったとこ。実際幸せそうな夫婦でも 相手に言わない秘密があるんだ。夫婦とは何ぞや。を少し考えた。
 登場人物それぞれに いろんな女の生き方があって TVばかり見てた おばちゃん先生 悪い人じゃないけど なんか違ぞ。
 幸せなんだけど 私の人生。ホンとは まやかしなのかもしれない。
なん | Wed 16/11/2005 21:12
リストに載せるのを忘れていたために、みつかりにくかったですね。すんません。(^^;)

時代背景があの時代だから、こういう話になるんだろうなぁとは思った。そこがなぁというのが、私のマイナスポイントなんですが、悪くはないですよ。

いつの時代も、親のひいたレールの上でなく、いろんな生き方があるんだよっていうメッセージ性みたいなものはありますしね。

AOIさん、今の幸せはまやかしではなく、そう思うことがまやかしなんですよ。

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茸茶の想い ∞ 〓祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〓 | Sat 24/09/2005 21:46
映画『モナリザ・スマイル』
原題:Mona Lisa Smile  〓絵の向こうに何かが見える〓 1953年米国名門女子大(ウェルズリー)の美術講師キャサリンをジュリア・ロバーツが演じる。着任早々、優秀だが保守的で既に既婚も多い学生達に受け入れられなかったが、女性も自立すべきと考えるキャサリンのひたむ
soramove | Tue 20/12/2005 18:15
「モナリザ・スマイル」人は人とどう関わっているのか
「モナリザ・スマイル」★★★(wowow)ジュリア・ロバーツ、キルスティン・ダンスト主演マイク・ニューエル監督、2003年 、アメリカ自ら望んで行った名門の女子大は優等生ばかりの学校だった。1950年代、型にはまった行動や考えが美徳とされ、少し進...
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