ボンボン
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ
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2004年 劇場公開
アルゼンチン制作
上映時間97分
監督 カルロス・ソリン
出演 フアン・ビジェガス/ワルテル・ドナード
お勧め度

アルゼンチンの映画です。この映画の主人公フアン役の人はなんでも一般の人なんですって。でもものすごくいい笑顔というのか、なんともいえない表情をするのです。実にいい味だしています。
一言で言うと、世界一ついていないおじさんが、ある日のこと幸せを呼ぶボンボンという犬に出会います。そしておじさんとボンボンは旅を続けます。という話なんですよ。それだけでもなんかじんわりとした気分になってきますよね。
アルゼンチンっていう国は、やっぱり貧しい国なんです。オープニングはおじさんは自分で作ったナイフを売り歩くのですが、さっぱり売れず、「今日も一本も売れなかった」とつぶやくシーンでは、なんだか胸が痛くなりました。娘のところに居候していて居場所がなくて、ハローワークに行っても仕事はみつからない。なのにおじさんは笑顔でいる。それがとてもせつなく感じたのは私だけでしょうか?ハローワークのシーンは自分のハローワーク通いの日々を思い出し、苦しくなってしまいました。←おいおい
ボンボンは血統賞つきの犬です。そのためドッグショーに出て、賞をとればお金になります。顔はなんだかまぬけな上、おじさんは欲がないというのか、ドッグショーでなにがなんでも大金をものにするぞというがつがつした感じもなくて、それがまた見ていてゆるゆるな気分になります。
淡々とした映画です。とりたててでかいハプニングも起こらないし、悪人も出てきません。ただなんとなく私は秋の物悲しさみたいなものを感じました。抜けるようなパタゴニアの青空を見ていると、あまりに空が青くて広いので、逆に寂しくなるような、なんとも奇妙な気持ちになりました。不思議ですね。
【Story】
フアン・ビジェガスは、20年も働いてきたガソリンスタンドをクビになってしまう。フアンは娘夫婦の家で肩身の狭い日々を送っていた。そんなある日、道端で車が動かなくなって困っている人を助けたら、そのお礼として大きな白い犬ボンボンを贈られる。娘は犬を飼う事に大反対。仕方なくボンボンを車の助手席に乗せ、旅に出るフアンだったが…。
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