さよならみどりちゃん
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![さよならみどりちゃん [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31S5QDJS1KL._SL160_.jpg)
2004年劇場公開
日本制作
上映時間90分
監督 古厩智之
出演 星野真里/西島秀俊
お勧め度

一言で言えば、ロクデナシのユタカに惚れた、これまた痛い女のゆうこの話。なんだけど、妙にこの2人の痛い部分に共感なんかしちゃった私がいる。(笑)
ユタカはろくでなし。
ゆうこと初めて寝たときに「俺、彼女いるから」とか言っちゃうやつ。
みどりちゃんっていう彼女がいるけど、何故かゆうこのアパートに行っちゃったり、でもゆうこの事は都合のいい女扱い。バイトの真希ちゃんにまで手を出しちゃう。女にだらしないオトコ。ゆうこの真剣な告白も沈黙のまま「じゃあまたな」で終える。
思うにユタカはきっと愛される事が怖いのでしょうね。だから決して自分も愛を与えない。それは臆病だから。傷つくのが怖いから。だから女に対して残酷なことも平気でやっちゃう。きっとやつは一生こうだと思う。愛することも束縛もしない代わりに、人を振り回して生きてゆく。ものすごく哀れなオトコ。なのにもてる。女を錯覚させることにはピカイチ。
ゆうこちゃん
都合のいい女。セフレのような扱いをうけてるけど、それでもユタカの求めに応じるゆうこちゃん。だってユタカが好きだから。でもユタカは自分の事を好きになってはくれないから、行きずりの男とも寝ちゃうし、自分の事を大切に思ってくれる年下の太郎君の気持ちを利用して、太郎君とも寝ちゃう。でも心はユタカが好き。ユタカに誘われるとついていっちゃう。惚れた弱みで、どんなにそれがダメダメな男でもずるずると続けてしまう。
第三者の目で見ると、ろくでもない男だからやめろよとか、ぶんなぐってやろうかユタカめ。とか。本当はゆうこの事、特別な女だとおもってんじゃないの?何逃げてんだよとか、勝手なこと言えるんだけどね。
なのに私は、ユタカやゆうこのダメっぷりが、いちいちわかっちゃって参りました。せつなくってやるせなくって、たまんないっす。
ろくでなしでも好きなんだよねぇ。←ゆうこちゃん
一度位女とちゃんと向き合えばいいのにねぇ。←ユタカ
とユタカとゆうこちゃん、2人の痛い部分は、自分の心の中にも絶対にあると思ったな。
オトコとオンナの間は理屈じゃないから、絶対にないと言いきれる人は、ある意味とても幸せだよ。
なーんて思った映画だった。案外面白かったジャン。
【Story】
ゆうこは好きなユタカとついに結ばれる。ところがその直後、ユタカから「俺彼女がいるから」と告げられる。ユタカにはみどりちゃんという彼女がいた。それでもユタカから離れられないゆうこ。嫌われたくないからと、ユタカにすすめられるままにスナックでのバイトも始める。求められるままにユタカと過ごすゆうこだった……。
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