リプリー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

リプリー
原題 The Talented Mr.Ripley
1999年 アメリカ公開
上映時間 140分
監督 アンソニー・ミンゲラ
出演 マット・ディモン/ジョード・ロウ/グウィネス・パルトロウ

お勧め度 ★2つ半

『太陽がいっぱい』のリメイクだそうです。でも私は『太陽がいっぱい』は見てないのです。なので比べることは不可能なんですが、これは微妙な映画だと思いました。私の解釈としては、太陽にように輝くディッキーになりたいと思うリプリーというのがテーマなのかと思っていました。そのために自分を受け入れてくれない、ディッキーを殺してしまう。違うのかしら?

この映画見ていると、これってホモセクシャルの話なの?っていう面が非常に強調されて、そっち方面の話のような匂いを感じてしまうのです。そう思うと、すべての出演者が、皆ホモなのかと思いたくなってきます。だってどう見ても友情とは言えないような、ねちっこさが現れているんですよ。恋心とまではいかないのかもしれないが、あきらかにそれに近い微妙な感情がちらちらと見えて、なんだかあまりいい気分の話ではなかったです。

別にホモセクシャルを否定しているわけではないんですよ。そういう感情ならもっとうまく描いてほしいなぁと。微妙すぎて欲求不満。そうかもしれない、でも違うというチラリズムなら、もっともっとわからないくらいにしてほしい。あれでは中途半端すぎて、下品に感じるのは私だけでしょうか。

【STORY】
貧しいリプリーは、ディッキーの親から、イタリアに行ってディッキーを連れ戻すように頼まれる。そのための費用ももらい、ディッキーを探す。最初はおもしろいやつという事で、ディッキーもリプリーに親切するが、金持ちの気まぐれなのか、だんだんとリプリーを疎ましく思う。リプリーは冷たくされたことでディッキーを殺してしまう。殺人をごまかすために、ディッキーに成りすましたりしながら嘘を重ねてゆく。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
ジュード・ロウはかっこいいですね。マット・ディモンはなんだかキモイです。ねちねちした感じで。あれだとディッキーは確かに疎ましく思ってしまうかもと思う。金持ちの気まぐれもあるとは思うんだ。興味がなくなったらポイって感じだし。でもなーリプリーのような感じだと、私だって薄気味悪く思うよ。だって湯船につかっているディッキーに向かって、「僕も入っていい?」なんて言うんだよ。ディッキーがえっ?っていう顔したら、あわてて「一緒にじゃないよ」と否定していたけれど、あれはどうみてもキモイ。

原作を知らないので、なんとも言えないのだけど、リプリーは本当はああいう気持ちの悪いやつなのかな?それにしても殺人を隠すために、どんどん嘘を重ね、それにより殺人を繰り返すリプリーって、いかれた野郎なんだけど、よくあるサイコ殺人とは違うんだよね。彼の本当に欲しかったものは、ディッキーであり、ディッキーの心でもある。

ということで微妙な映画なので、私としてはあまりお勧めはしないですねぇ。
Date : Thursday 25th August 2005 21:25
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