生きてこそ
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > イーサン・ホークが出演

原題 Alive
1993年 アメリカ公開
上映時間 126分
監督 フランク・マーシャル
出演 イーサン・ホーク/ビンセント・スパーノ
お勧め度

これは実話だそうです。ノンフィクションもの。本当にあった飛行機事故からの生還の話との事です。映画の中でも言っていたけれど、自分だったらすぐに死んでしまうと思われます。そんな過酷な遭難劇なんだけど、最後はよくぞここまでと、非常に感動しました。
イーサン・ホークが出ているからという理由だけで借りたんだけど、誰が出ていてもこれはお勧めできる話です。生きるってすごいことなんだって、DVDの特典には実際生還した人のインタビューが収録されているのですが、言葉がとても深いです。これは実際に経験した人でないと、絶対にわかりえないものだと思います。
人間って死と隣り合わせの状態の時ってどうなるんだろうと思います。病気とかではなく、不慮の遭難なんですよね。このままでいけばいずれは死んでしまう。でもいかに生きていくことを考えるか。たぶんこれは大勢の仲間がいたから、なんとか持ちこたえられたのではないかとも思います。海難事故だと、たった一人で海に漂流とかあるじゃない?これは雪山の遭難の話です。といっても登山とかではなく、飛行機事故でアンデスの雪山に墜落した人たちの話。最初は33人助かったらしいですが、次々に亡くなっていき、最後まで残ったのは16人だったそうです。それも助け出されるまでに72日間もの日々、彼らは生きていくことを諦めず、戦い抜いた話です。
【STORY】
1972年にウルグアイの学生ラグビーチームを乗せた飛行機が、パイロットの飲酒運転により、アンデス山脈に墜落してしまう。その時点で33名が生き残ったが、数日後捜索は打ち切られてしまう。絶望と飢餓の中彼らが生き延びるためにしたことは。
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
これはサバイバーって番組があったけれど、あんなもんじゃないんだよ。だって一面雪山なんだ、食べるものだってほとんどないんだ。最初は助けに来てくれるって思っていたんだよね。だから墜落した時のかばんの中に入っていた、チョコレートとか、ワインを分け合ってそれを食べながら希望を持っているんだ。皆で工夫しながら寒さを防いだり。
でも何日も経つと、この冬の雪山では生存者などいないだろうと、捜索が打ち切られてしまうんだ。彼らはラジオでそれを知るんだ。つまり自力でなんとかしない限りは、この雪山で死んでしまう。食べ物だってないんだよ、水は雪山だから雪を溶かして水にして飲んでいるんだけど、なんせ食べるものがない。まして冬なので木がない。食べるものがないので、力も出ないので、自力でなにかするにも限界があるんだ。体力が日に日になくなっていく。怪我をした仲間などが亡くなっていく。
私これは宗教観もあると思うんだ。彼らはこんな極限の状態の時に、神様がおられるって、毎晩神に祈りながら眠りにつくんだよ。まあ私だってこんな状況になったら、神様仏様かもしれないけれど、信仰心というのは強いものなのかもと感じた。
生きていくことのすさまじさ、この極限に比べたら、私の生活なんてなんてちっぽけなんだろうと思う。うだうだ言うんじゃないよって思える話です。これは公開当時、人肉を食べる話というのが、一人歩きしてしまった映画ではないかと思う。それだけ取り上げれれば、なんか猟奇的な気持ち悪い話だよね。でもこの映画のテーマはそれではないんだよ。生きていくには亡くなった仲間の肉を食べるしか、選択肢はないんだ。究極極限の中での選択だよ。私だったらどうする?今の時点では食べられないよ。だって暖かい布団と食べ物がある、不自由のない環境での発言だもん。でもあの映画を見ていると、あんな過酷な状況で、餓死を選べって言える方が不思議だと思う。そこだけが強調されてしまうのはもったいないと思う。
そしてなんとかこの状況を知らせるために、彼らはアンデスの山を越えるんだ。きっと助けを呼んできてくれると信じる仲間。そして死ぬのならとどまって死ぬのではなく、歩いて死にたいと山越えに挑戦するもの。すごいです。72日間の格闘の末、山越えに成功し救助のヘリが来たときには、心から涙がでた。
ラストのアンデスの雪山にそびえる十字架をバックに流れるアベ・マリアは圧巻。亡くなった仲間たちのために、アンデスの山に鉄の棒で十字架を作ったそうです。
でも何日も経つと、この冬の雪山では生存者などいないだろうと、捜索が打ち切られてしまうんだ。彼らはラジオでそれを知るんだ。つまり自力でなんとかしない限りは、この雪山で死んでしまう。食べ物だってないんだよ、水は雪山だから雪を溶かして水にして飲んでいるんだけど、なんせ食べるものがない。まして冬なので木がない。食べるものがないので、力も出ないので、自力でなにかするにも限界があるんだ。体力が日に日になくなっていく。怪我をした仲間などが亡くなっていく。
私これは宗教観もあると思うんだ。彼らはこんな極限の状態の時に、神様がおられるって、毎晩神に祈りながら眠りにつくんだよ。まあ私だってこんな状況になったら、神様仏様かもしれないけれど、信仰心というのは強いものなのかもと感じた。
生きていくことのすさまじさ、この極限に比べたら、私の生活なんてなんてちっぽけなんだろうと思う。うだうだ言うんじゃないよって思える話です。これは公開当時、人肉を食べる話というのが、一人歩きしてしまった映画ではないかと思う。それだけ取り上げれれば、なんか猟奇的な気持ち悪い話だよね。でもこの映画のテーマはそれではないんだよ。生きていくには亡くなった仲間の肉を食べるしか、選択肢はないんだ。究極極限の中での選択だよ。私だったらどうする?今の時点では食べられないよ。だって暖かい布団と食べ物がある、不自由のない環境での発言だもん。でもあの映画を見ていると、あんな過酷な状況で、餓死を選べって言える方が不思議だと思う。そこだけが強調されてしまうのはもったいないと思う。
そしてなんとかこの状況を知らせるために、彼らはアンデスの山を越えるんだ。きっと助けを呼んできてくれると信じる仲間。そして死ぬのならとどまって死ぬのではなく、歩いて死にたいと山越えに挑戦するもの。すごいです。72日間の格闘の末、山越えに成功し救助のヘリが来たときには、心から涙がでた。
ラストのアンデスの雪山にそびえる十字架をバックに流れるアベ・マリアは圧巻。亡くなった仲間たちのために、アンデスの山に鉄の棒で十字架を作ったそうです。
comments
どの人が イーサン ホーク?よく解らなかったけど 多分 あの人だろう。「死ぬんだったら 歩きながら 死にたい」ってせりふ言った人だと。何があっても 諦めない事 友情の素晴らしさ。久々に 映画らしい映画を見ました。
作り物でない、実話の迫力ってありますよね。自分だったらって常に考えてしまいます。そして生きるという事がどういうことか。
イーサンは最後まで山越えをして、救助に向かった役ですよ。妹が死んじゃったお兄ちゃんの役の人。まだまだ若い頃のイーサンです。(^^)