クリミナル
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 詐欺・泥棒

原題 CRIMINAL
2004年 アメリカ劇場未公開
上映時間 87分
監督 グレゴリー・ジェイコブズ
出演 ジョン・C・ライリー/ディエゴ・ルナ
お勧め度

騙し騙されの映画だけど、劇場未公開。DVDのパッケージに面白そうなことが書いてあって、騙しの映画は好きなので期待したよ。でも騙しの映画って最初からわかってみていると、ついつい疑ってしまって。結局最後のオチまで読めてしまった。悪くはないんだけど、爽快感に達しないというか、中途半端な形で終わってしまったよ。
騙しもそんなに壮大ではなく、小粒な話だった。何でもアルゼンチンの映画『ナイン・クィーンズ』のリメイクだとか。といってもその映画見てないので、比べられないのだけど。
こういう映画って、誰と誰が仲間で、誰を騙しているのかっていうのが、途中からひっくりかえって、えっえーっていう展開に終わるのが楽しいわけなんだよね。でもそのかわりその騙された謎も解明してくれて、なるほどそうだったのかーっていう事で、話が納得するもんなんだ。だけどこの映画、最後のどんでん返しはいいけれど、その何でこの人らがグルなのっていうのがわかんないんだ。それぞれの関係性というのか。それがないので、なんかよくわかんないうちに終わってしまったんだよね。『ナイン・クィーンズ』はどうだったんだろう。
それにロドリゴもリチャードも、二人で組んで仕事をする反面、関係が築けていないというのか、二人とも腹の中では信用していないのがよくわかるんだ。それが話しに乗り切れない原因のひとつでもある。つまり騙されるというのは、相手を全面的に信頼していて、それでやられたとなるわけだけど、映画の中ではその信頼がないんだよね。あるようには見せかけているんだけど、こいつら絶対に信用してないだろうって、ひしひしと伝わってくるもん。
騙しあいの映画なので、詳しく書くとネタバレ満載だから書かないけれど、なんとなく物足りないまま終わってしまった。悪くはないけれど、中途半端にて不完全燃焼は否めない。
【STORY】
メキシコ人のロドリゴがカジノでつり銭詐欺を働いていた。ギャンブルでマフィアに借金をした父を救うために、詐欺を働こうとしていた。だが詐欺を見破られ、たまたま居合わせた刑事に逮捕されることになる。だがその刑事は本物ではなく、プロの詐欺師のリチャードだった。
リチャードは相棒を探しており、ロドリゴに組まないかと持ちかける。希少価値のある昔の貨幣を偽造し、ホテルに宿泊する大富豪、ハニガンに売り込もうという作戦を結構するのだったが。
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