ニュースの天才
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

原題 SHATTERED GLASS
2003年 アメリカ公開
上映時間 94分
監督 ビリー・レイ
出演 ヘイデン・クリステンセン/ピーター・サースガード,
お勧め度

この映画は、実話だそうで。アメリカでもかなり話題になった事件らしい。つまり雑誌の記者が、記事を捏造してでっち上げの記事を書き続けていたという事。
日本でもよくそんな事件あって、テレビ関係者が処分されたりしているよね。この場合雑誌という違いことあれ、多かれ小さかれこういう事ってありえることだよね。
主人公のスティーブンは頭がよい人なんだろう、だってでっち上げるために嘘がばれないような細工をするんだもん。同僚まで騙すほどだから、相当綿密な細工をしていたと思われる。でも思ったよ、こういう人は小説家になればいいのにって。
みんなが騙されるくらいだから、文才はあるんだと思うんだ、それに読者をひきつけるようなおもしろい文なんだとも思う。だったら小説の世界なら、捏造もなにも最初からフィクションなわけだからさ、その世界で生きていけばよかったのにと。まあジャーナリズムと小説は違うから、単純にはいかないんだろうけど。
映画としては、実話だからストーリーがどうのというよりも、視点があいまいすぎないかなぁと思うんだよね。捏造するまでにいたる彼の心理はよくわからないし、新しく編集長になったチャックの苦悩とか、同僚が最後まで彼を信じてかばったりする様とか、彼がいかにばれないように小細工する様子とか、そういう方に焦点があたっているため、肝心の捏造したスティーブンそのものが希薄になっている気がするのだけど、この映画は周囲がいかに騙され、長いことばれなかったかという映画なのか?スティーブンに関しては、捏造がばれてからの彼の言い訳や、嘘を嘘で固めようとする逃避の姿勢とか、ろくでもないやつだったんだというのはよくわかるけれどね。
実話物が好きな人は物足りないかもしれないけれど、まずまずかなとは思う。
【STORY】
1998年、スティーブン・グラスは、政治マガジン“THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の記者だ。ある時彼の書いた“ハッカー天国”という記事が、他誌から捏造疑惑を指摘されてしまう。
comments
内容は善し悪しは何とも言えませんが、彼の演技はなかなか良かったように感じます。
ほんとですね、こういう人は小説家になればいいと思います。ついでに、小説家になった方がいい政治家もたくさんいますね〜(笑)。
kanaさんのコメントに大うけ。
確かに小説家になったほうがいい政治家たくさんいますね。(笑)
この映画のDVDには、実際のスティーブンのインタビューが収録されているんですよね。なんか複雑な気分でした。
この映画とは全く違いますが、サスペリア2を借りに行ったら、レンタル中でした。残念。