恋の7つの副作用

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

恋の7つの副作用 [DVD]原題 SIDE EFFECTS
2005年劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 92分
監督 キャスリーン・スラタリー=モシュカウ
出演 キャサリン・ハイグル/ルシアン・マカフィー

お勧め度 ★1つ

キャサリン・ハイグルが出るので見ようと思った作品です。はっきり言って面白くないです。それに日本語タイトルだけ見ると、ラブコメディなのかと思ったらそうではないし。なんなんだよー。

製薬会社で営業をしているカーリーですが、恋人ができて会社を半年後に辞めることにしました。といっても仕事そのものも嫌気がさしていたので、結婚に逃げ込むというのでしょうか。私もできたらそうしたいです。えっ?

カーリーは会社を辞めるまでの間、のびのびと自分の思うがままの営業をしようと思います。その方法が何故か大うけ。今まではなかなか売り上げが上がらずにいたのに、いざ期限を決めて辞めるまでの間なんて決めちゃうと、心に余裕が生まれるのか、仕事が順調に動き出すというわけです。そしてなんと売り上げナンバーワン。これでは会社は離したがらなくなるというものです。

なんたって製薬会社が舞台の映画と言うものは、たいていの展開は同じです。薬を売るためにはある程度の不正もでっちあげも何のその。そして薬害問題がのちに…。というのは、どの時代もいつも一緒です。なんて書くと製薬会社のマジメな社員に怒られそうですが、映画なのでいたしかたないです。

仕事をちゃんとやっていくと、どうしても理不尽な事にぶち当たったりします。自分の中の正義と会社の利益の狭間で揺れ動く心模様。何でしょう、どこが恋の副作用なんでしょう。全然違う話ではないじゃないですか。かといってものすごーくシビアな社会派かというと、そうでもないというのか、キャサリン・ハイグルがお色気ありすぎるからなのか、微妙な仕上がりになっています。

タイトルに騙されて見た人も多いかと思いますが、製薬会社の利益追求とモラルの関係は?といった、ハードな内容の、でもゆるい映画です。なので異常に中途半端です。もっと違う方法で描けば、結構いい映画になりうる話だと思うのに、実にもったいないですね。でもキャサリン・ハイグルの美貌は、相変わらず綺麗だなぁとうっとりできるので、それだけです。←はぁ?

【Story】
製薬会社でMRとして働く、カーリーは恋をきっかけに会社を半年後に辞めることに。残りの半年間は思うがままに働き、それが大ウケしてしまい、売り上げナンバー1になってしまう。そんな中、薬の副作用による死亡例が揉み消されているという事実を知り…。
Date : Saturday 16th January 2010 09:34
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クラッシュ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

クラッシュ原題 CRASH
2004年 アメリカ公開
上映時間 112分
監督 ポール・ハギス
出演 サンドラ・ブロック/ドン・チードル/マット・ディロン

お勧め度 ★5つ

アカデミー賞をとったからといって、面白い映画とは限らない。だけどこの映画はなかなかのものだと思う。一言で言えば人種差別の映画。日本のような単一民族の国ですら差別は存在する。ましてやいろんな人種のるつぼと言っていいアメリカではなおのこと複雑だ。

自分ではそういう差別はしない、差別する人間に嫌悪感を抱いていると思っている人間ですら、根本には差別が存在してしまうという、実に根深いものが現実にはあるということを見せている。

この映画は群像劇になっているのだけど、主役というのは誰とは言えない。各々の日常で起こるドラマが、少しずつ接点になっており、そしてすべて関連づいている。人種差別は何も白人と黒人というだけではなく、アジア人であったり中東系であったりヒスパニックでもある。実に細かい差別がある。映画の中で「俺はアメリカ人だ」というせりふがある。これがすべてを物語っているのではないか。

かなりメッセージ性の高い作品であるが、堅苦しさはなくあれよあれよというまにラストまできてしまう。人間というものは人種という差別だけではなく、普段でもイメージで人を見てしまうということは多々ある。偏見の塊のようなものなのだ。それでもそうではない人としての感情もそれぞれには存在するということ。そこに一筋の救いもあると言える。

お勧めの映画である。
【Story】
ロサンジェルスは人種のるつぼ。黒人刑事グラハムと同僚のヒスパニックの恋人リア。ペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。黒人青年のアンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。黒人夫婦キャメロンとクリスティン。彼らは点で結ばれていく。
Date : Monday 14th August 2006 22:17
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ニュースの天才

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

ニュースの天才
原題 SHATTERED GLASS
2003年 アメリカ公開
上映時間 94分
監督 ビリー・レイ
出演 ヘイデン・クリステンセン/ピーター・サースガード,

お勧め度 ★3つ半

この映画は、実話だそうで。アメリカでもかなり話題になった事件らしい。つまり雑誌の記者が、記事を捏造してでっち上げの記事を書き続けていたという事。

日本でもよくそんな事件あって、テレビ関係者が処分されたりしているよね。この場合雑誌という違いことあれ、多かれ小さかれこういう事ってありえることだよね。

主人公のスティーブンは頭がよい人なんだろう、だってでっち上げるために嘘がばれないような細工をするんだもん。同僚まで騙すほどだから、相当綿密な細工をしていたと思われる。でも思ったよ、こういう人は小説家になればいいのにって。

みんなが騙されるくらいだから、文才はあるんだと思うんだ、それに読者をひきつけるようなおもしろい文なんだとも思う。だったら小説の世界なら、捏造もなにも最初からフィクションなわけだからさ、その世界で生きていけばよかったのにと。まあジャーナリズムと小説は違うから、単純にはいかないんだろうけど。

映画としては、実話だからストーリーがどうのというよりも、視点があいまいすぎないかなぁと思うんだよね。捏造するまでにいたる彼の心理はよくわからないし、新しく編集長になったチャックの苦悩とか、同僚が最後まで彼を信じてかばったりする様とか、彼がいかにばれないように小細工する様子とか、そういう方に焦点があたっているため、肝心の捏造したスティーブンそのものが希薄になっている気がするのだけど、この映画は周囲がいかに騙され、長いことばれなかったかという映画なのか?スティーブンに関しては、捏造がばれてからの彼の言い訳や、嘘を嘘で固めようとする逃避の姿勢とか、ろくでもないやつだったんだというのはよくわかるけれどね。

実話物が好きな人は物足りないかもしれないけれど、まずまずかなとは思う。

【STORY】
1998年、スティーブン・グラスは、政治マガジン“THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の記者だ。ある時彼の書いた“ハッカー天国”という記事が、他誌から捏造疑惑を指摘されてしまう。
Date : Saturday 4th February 2006 12:08
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トゥルー・クライム

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

トゥルー・クライム 特別版
原題 True Crime
1999年 アメリカ公開
上映時間 127分
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド/アイザイア・ワシントン

お勧め度 ★4つ半

正義の話です。冤罪をはらすというストーリーなんですが、残された時間がわずか。本当に助けることなんて出来るのか?とハラハラドキドキ。
クリント・イーストウッドって『ミスティック・リバー』という、やりきれない映画を見て以来、ちょっと避けてい部分があるんですよ。またあんな後味の悪い思いをするんじゃないかって。ところがどうして、これはあっという間に見終わってしまった。人種差別の問題とか、冤罪の問題、死刑の問題、いろんな社会的なテーマが盛り込まれていて、考えさせられる話です。いっけん重いテーマを、テンポよく軽快に見せているので、楽しめました。

ひとつ違和感があったのが、イーストウッドの家族。異様に小さい子供がいる設定ですが、どう見てもイーストウッドはジジイの部類に見えるので、違和感ありすぎ。あの子供実子が出ているってホント?ついであのしわしわの裸はいただけない、いやいくつになっても現役結構なんだけど、浮気しまくりの男という設定っていうのがねぇ。もう少し若い頃なら違和感なく見れたんだけど、というところがちょぴっと残念賞。なので星4つ半というところ。

【STORY】
深夜0時に死刑執行が決定されているフランク。彼は一貫して無罪を主張し続けていたが、却下されいよいよ死刑が決まる。死刑囚の最後の心境ということで、取材を急きょ任された新聞記者スティーブ。スティーブはフランクが無罪であるのではと疑い、独自に調べはじめるが、死刑執行のタイムリミットは12時間たらずしかない。

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Date : Sunday 28th August 2005 09:41
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インサイダー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

インサイダー
原題 The Insider 
1999年 アメリカ公開
上映時間 158分
監督 マイケル・マン
出演 アル・パチーノ/ラッセル・クロウ

お勧め度 ★5つ

アメリカのたばこ産業を相手に戦った、実話だそうです。まあアメリカでは、マクドナルドのバーガーを食べて太ったから、それはマックのせいだとか、たばこを吸ったから肺がんになったっていって、裁判が起こる国です。さらにこの映画実話なんだけど、実名まで出してます。フィリップモーリスが出てきたり、米国の大手タバコ会社B&W (Brown & Willliamson) Tobaccoとか。

内部告発の難しさ、またそれを世間に公表するための難しさ、そんなものが実によく現れています。マスコミでさえも、上からの圧力に屈したりするわけですよ。この映画結構長いです。二時間半くらいあるんですが、時間の長さを感じずに、あっという間に見れました。面白い。私はドキュメンタリーとか、実話とかっていうものがかなり好きみたいです。

【STORY】
CBSの人気報道番組のプロデューサーが、内部告発者とともに、タバコ産業の不正を告発する。

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Date : Saturday 23rd July 2005 14:26
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エリン・ブロコビッチ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

エリン・ブロコビッチ コレクターズ・エディション
原題 Erin Brockovich
2000年 アメリカ公開
上映時間 131分
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジュリア・ロバーツ/ アルバート・フィニー

お勧め度 ★5つ

私はわりと法廷ものって好きなんだ。弁護士さんが理論的に突破していくような話が楽しくて大好きなの。痛快に感じるんだと思う。そういう意味でもこれは面白かったな。ジュリア演じるエリンは弁護士ではないんだ。三人の子供を育てるシングルマザー。夫とは離婚しているし、まだ子供は小さいので、ベビーシッターに預けて仕事を探さなくてはならない。でもなかなか今のご時世雇ってくれるところはない。お金はなくなり食べるものもなくなっていく。

でもすごいパワフルなのよ。アメリカ人ってみんなああいう部分ってあるのかな?仕事だって断られても断られても、相手の隙をついてゲットしていこうとする迫力。たいていは駄目って言われたらそこでおしまいだよね。でもエリンは負けないんだよね。見ていてガッツをもらえるような話だった。

ちなみにこれは実話だそうです。

【STORY】
3人の子持ちで失業中のエレン、弁護士事務所で働くことになり、その中でクロムを排出している工場近辺の住民が健康を害していることを知ることになる。工場側の説明と事実は異なっていることを立証することで、アメリカ最大の和解金を引き出すことに成功するという話。

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Date : Wednesday 29th June 2005 23:12
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