マルホランド・ドライブ
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

原題 MULHOLLAND DR.
2001年 アメリカ公開
上映時間 146分
監督 デイヴィッド・リンチ
出演 ナオミ・ワッツ / ローラ・ハリング
お勧め度

ブルー・ベルベットに続いてリンチの作品第二弾を。この映画はこれぞリンチの世界といったものかな。賛否両論あるかとは思うけれど、これは面白い傑作だと思う。
この映画はもともとテレビドラマ用に企画が練られたらしく、だけどアメリカのTV局に却下されてしまったという話らしい。それを映画にしたという経緯があるんだけど、『わけがわからない』『なにがなんだかさっぱりわからない』という意見も数多くあるみたい。もともとリンチの作品は難解な部分がないとは言えない。でもこれは陳腐な言葉で言えば挫折と恋の破局が軸になっているストーリー。見終わったあとに、なんともいえないせつない気持ちがあふれてくる。これは感じる映画だと私は思う。
【STORY】
夜中にマルホランド・ドライブで事故が起こる。そこで生き残った女は留守宅に忍び込む。そこは家主の姪が借りた家だった。女は記憶を失っていた。
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
パズルのような映像なんだよ。その一枚一枚がまた美しい。そして耽美的。いろんな時間軸が絡み合って、またその軸がゆがんでいるので、いっけんいったい何がどうなっているの?って思うのだけど、パンドラの箱をあけたなら…。って感じで後半はどーっとこれでもかっていう位、夢と現実が入り混じる不思議な世界が広がっていく。
単純に言えば女優を目指すベティの挫折、そしてリタへの恋の執着(女が女を愛する)が妄想と現実とのひずみを生み出した産物といったらいいのかな。何がなんだかわからなかった話が、最後にベティの恋の哀しい話なんだとわかる瞬間、わたしゃ天才!リンチ最高!と叫びたい衝動に駆られた。よくいろんなシーンが走馬灯のように目の前に現れるっていう表現をすることがあると思うけれど、まさにそんな感じで、私の心の中に次々といろんな感情が生まれてくるのを止められないといったらいいかな。
この作品についてリンチは音楽のように感じて欲しいと言っている。理屈でつじつまあわせとか、謎解きとか思って見るとさっぱりわからず、これ以上ないくらいつまらない映画になると思う。本当に感じる映画だと思う。もし興味があるようなら一度見てみることをお勧めするなか。リンチの最高傑作そのものだから。
単純に言えば女優を目指すベティの挫折、そしてリタへの恋の執着(女が女を愛する)が妄想と現実とのひずみを生み出した産物といったらいいのかな。何がなんだかわからなかった話が、最後にベティの恋の哀しい話なんだとわかる瞬間、わたしゃ天才!リンチ最高!と叫びたい衝動に駆られた。よくいろんなシーンが走馬灯のように目の前に現れるっていう表現をすることがあると思うけれど、まさにそんな感じで、私の心の中に次々といろんな感情が生まれてくるのを止められないといったらいいかな。
この作品についてリンチは音楽のように感じて欲しいと言っている。理屈でつじつまあわせとか、謎解きとか思って見るとさっぱりわからず、これ以上ないくらいつまらない映画になると思う。本当に感じる映画だと思う。もし興味があるようなら一度見てみることをお勧めするなか。リンチの最高傑作そのものだから。
comments
おもしろかったです。
やはり、ツインピークスの監督さんですね。
最初から引き込まれました。
好きだなぁ、この雰囲気。
この映画は、前世と今が混じり合っているように感じました。
二つの展開がありましたよね。
あの女の人の歌が心にしみました。歌詞が二人に、思い出してって言っているようでした。
デビットリンチの顔、初めて見ましたが、結構ハンサムですね〜。
ついにマルホを見ましたか?(^^)
リンチの映画では、これは傑作だと思っています。何でも新作の映画を現在撮っているとうわさがあります。実に楽しみです。
マルホランドは、何度見ても楽しいです。でもこういうの嫌いな人もいるんでしょうねぇ。(^^;)