深紅
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原題 深紅
2005年 日本公開
上映時間 117分
監督 月野木隆
出演 内山理名/水川あさみ
お勧め度

何かのDVDの中に予告編でこの映画が流れていたんだ、それ見て野沢尚さんの作品だし見てみたいと思ったのがきっかけ。だけどこの映画人気があるのか、はたまた1本しかないからなのか、ずーっとレンタル中でなかなか借りれなかった。それがやっと借りれたのよ。
なんといいますか、面白そうな題材なのにあっさりと終わってしまったという印象。とはいってもラストはみごとだよなぁとは思った。さすが野沢作品だと。惜しい人を亡くしたねぇ。
んで水川あさみさん、私こういう女の子好きだよ。何がと言われるとこまるけれど、私が男だったらこの子に恋しちゃうと思う。顔も好きだし、この子からかもし出される雰囲気がとても好き。がんばってね。←映画の感想というのからかけ離れてる?(笑)
私はこの映画を見てから、原作を読んでみたいと思った。殺人事件の加害者と被害者の娘という設定なわけだけど、殺人を犯した父は許されないわけだけど、その犯行にいたるまでの心情は同情の余地はある。だって殺された人間は最低のやつなんだもん。
が殺人はあくまでも殺人で、どんなにひどいやつでも命を奪ってはいけないし、ましてやその家族の命まで奪う権利は誰にもない。←正論。
被害者としては、どんな父親であろうと小学生の頃に、一家全員殺戮されて自分ひとりだけ残ってしまったという罪悪感があるのよね。自分だけ修学旅行に行っていたから、助かってしまった。生きていいのですか?といつも自問自答しながら生きてきた。
一方の加害者の娘は、父のやったことは許されることではないとわかっているし、父の罪は自分の罪と思って受け入れて生きてきた。そんな二人が出会うのだよ。
最初は被害者の娘のカコが加害者の娘のミホに対する復讐のために近づいたという感じで話は進むのだけど、二人の心模様と、犯人の都築則夫の心情とが絡み合い、実に複雑な心境で流れていく。
ネタバレ→(このままで終われば単なるサスペンスドラマなんだけど、ラストがみごと。結局カコからミホに近づいたから、カコは加害者の娘がミホであると言うことは知っている。でもミホは最後までカコが被害者の娘であるとは気が付かなかったと思っていたのは大きな間違い。実はミホは知っていたんだよね。その上で、お互い未来に向かってサヨナラってことで、携帯のボタンでお互いの番号をそれぞれ削除。)
うーんとね、これは小説として読んだらかなり骨太な話だと思うのだ。だけど映画にしちゃうとあっさりしすぎて物足りない。だから本を読んでみようという結論に達した。
【Story】
秋葉奏子は、小学校の修学旅行に行っている間に両親と幼い弟2人を都築則夫に惨殺される。8年後都築則夫に死刑判決が言い渡される。奏子は都築の娘である美歩に会いたいと、この事件を書いてきたルポライターの椎名から美歩の住所を聞き出すのであった。
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