ギミー・ヘブン
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

2006年 日本公開
上映時間 121分
監督 松浦徹
出演 江口洋介/安藤政信/宮崎あおい
お勧め度

「共感覚」っていうものをはじめて知ったので、いったいなんじゃそれ?っていうのから入っていったんだけど、どうもふつうに感じることが異なった感覚で感じることができるというものみたいだ。例えば雨が降るという感覚は、普通の人は水が空から降ってきて冷たいとかって言う感覚だけど、共感覚の人はたんぽぽが舞っている感覚とかってことを感じるみたいだ。だが言葉でそういわれても、自分にはない感覚なので、想像の範囲でしかないんだけどね。
またこの感覚はめずらしいので、同じ感覚の持ち主に会うこともほとんどないらしい。共感覚の持ち主だとしても、人によって全く異なるという。そんな感覚を持ったものが主人公ということだ。
前置きが長いのだけど、その感覚というものを題材に扱ったもので、それがこの話の軸にはなっていて、そんな不思議な感覚の持ち主は、人にはわかってもらえないということから、深い孤独感をいつも抱いている。
が、だから何なんだ??ってな感じで、おもしろくないんだよねぇ。殺人事件が起こるんだけど、それがこの共感覚と関連があるっていう形で進行はするんだけど、動機が弱いというか、そんな特殊な感覚がなくったって、人間である限り、他人と共有できないことなんてたくさんあるじゃん。全く同じことを感じてなんていうことはありえない、自分のコピーでもない限りは。いやコピーだって違う部分や理解できない範囲というのは必ず存在すると思うんだよね。
なのに共感覚をわかってもらえない孤独感を言い訳にしているとしか思えないんだけど。だからちぃーっとも共感できなかった。扱った題材はおもしろそうだったのに、それとこの殺人事件の話とが全くかみ合わないままだった。
【Story】
ヤクザの下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営する新介は、共感覚の持ち主であった。誰にもわかってもらえない孤独を抱えながら日常を送っていた。ある日同じような感覚をもつ麻里という少女に出会う。
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