スパングリッシュ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

スパングリッシュ原題 Spanglish
2004年 アメリカ公開
上映時間 131分
監督 ジェームズ・L・ブルックス
出演 キャスト アダム・サンドラー/ティア・レオーニ

お勧め度 ★4つ

大作ではないけれど、じんわりとするような作りの映画だった。ハウスキーパーとして、アメリカ人の家庭で働くことになったヒスパニック系のフロール。子供は英語を話せるけれど、自分はスペイン語しか話せない。

このアメリカ人家庭、一見とても裕福で幸せな家族なんだけど、実情は満たされない思いが渦巻いている。というか妻のデボラが欲求不満なんだよね。夫も子供もみんな個人としてはいい人なんだけど、デボラは自分の理想と違うことに対してものすごい不満があるんだよね。

デボラは子供であるバーニーにわざと小さいサイズの服を買ってくる。なんとか痩せさせたいという思いがあるからなんだろうけど、服を買ってもらって喜んでいるところに、小さくて入らないという現実を突きつけられて、それによってバーニーはとても傷つく。デボラって言う人は、そういう人の気持ちを考えずに自分の考えだけを押し付けるところが多々あり。

これはハウスキーパーのフロールに対してもそうなんだ。フロールの子供であるクリスティーナを連れ出して美容院につれていったり、フロールにしたら親である自分に何の断りもなくっていう気持ちがあるし、デボラの娘のバーニーはクリスティーナをかわいがる母に対して、とても寂しそうな表情をする。つまり大きなお世話ばっかりやいて、肝心の人の気持ちに鈍感なタイプ。

そんな家庭で、ともするとバラバラになりそうなところを、フロールがうまく潤滑油のような存在になってまとめ上げていくというのかな。フロールは決しておとなしい女ではない、ちゃんと自分の意見も言うし、怒るときは怒る。最初はスペイン語しか話せないから、娘に通訳を頼んだりしているんだけど、次第に自分でも英語を勉強して一生懸命話せるように努力していくんだ。

この映画は家庭の問題や、子供問題、そしてちょっぴりロマンスもありで、散漫な感じがするんだけど、なかなか心温まる場面も多く、良質な佳作といったらいいかな。

【Story】
故郷のメキシコを離れ、娘のクリスティーナとともにロサンジェルスに移り住んだシングルマザーのフロール。裕福なクラスキー家でハウスキーパーとして働くことになった。一見幸せそうな家庭だったが、内情は様々な問題を抱えていた。
Date : Wednesday 2nd August 2006 05:40
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