ふたりの5つの分かれ路
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

2004年 フランス公開
上映時間 90分
映倫 R-15
監督 フランソワ・オゾン
出演 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ/ステファン・フレイス
お勧め度

ストーリーを逆から見せていくっていう方式は最近よくあるけれど、この映画もそう。冒頭は離婚の裁判から始まる。そして二人が出会い結婚して離婚に至るまでを逆方向から見せていく。つまりラストは二人の出会いということ。
誰でもこの方式でいくと、離婚しちゃったけど昔はラブラブな時期もあって、なのにボタンのかけ違いでこんな結果になっちゃったなんてのを想像しちゃうよね。だけどこれはなんていうのか、あの二人じゃいずれ離婚するよなって思うエピソードばかり。
もちろん離婚するには、決定的な何かというより、日々の些細な積み重ねのズレがどんどんと膨らんでというものなのだろうけど、私はあんな旦那嫌だよ。何が嫌って妻がこれから急に出産することになったと電話を入れるんだ。夫はすぐに病院に向かうといい、なのにカフェでコーヒーを飲んで時間をつぶす。出産を終えた妻に何故遅くなったのか聞かれると、道がひどく渋滞していたと言う。あのシーンは不快。彼は父になることに対して恐れているのだろうが、ああいうのはホント私は駄目。
なのでこの映画観ていて辛いのよね。二人のズレを見せつけられて、傍観者としての立場として、苦しく辛い。ラストは二人の出会いのエピソードで、別に恋人のいたジルがマリオンに引かれていくのだが、二人で夕暮れの海で泳ぐシーンは、離婚に至る結末がわかっているだけに、異様に心が痛い。
すっきりとした気持ちになりたい人は、こういう映画は辛いと思われる。私はもう一度見たいとは思わないな。
【Story】
久々に再会し離婚手続きを終えたマリオンとジル。ふたりの間には埋められない溝があった。
comments
探してみます。
何気にR-15だ〜。。
辛そうですね。でも免疫が出来ていいかも知れない(笑)。
辛いと言えば「21グラム」。運命とかカルマに巻き込まれ、人間が葛藤する作品は好きです。(事あるごとに私の好きな作品をコメントしてますが、スルーしてくださーい^^;)
フランス映画はやっぱり苦手。(笑)
『21グラム』これもかなーり辛い映画ですよね。辛いというのもいろんな意味がありますが、世の中には深く考えさせられる映画が数多く存在しますね。
レビュー探しましたが、なかったような。。
右のあいうえお順のリストの中の、数字・英字のところからたどると、『21グラム』にたどりつけます。
忘れてました、、恥ずかしい・・・。