アメリ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

アメリ
原題 Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain
2001年 フランス公開
上映時間 120分
監督  ジャン=ピエール・ジュネ
出演  オドレイ・トトゥ/マチュー・カソヴィッツ

お勧め度 ★3つ半

女の子の好きなかわいいメルヘンチックな映画かと思って見たけれど、どうしてこれはシュールな大人のおとぎ話。ところどころにちりばめられた、ブラックジョーク。パリの街並みが独特の色彩で溢れていて、映像的にはすばらしい。
日本で公開されたときは、『観た人を幸せにする映画』というキャッチフレーズで、驚異的な大ヒットを記録したらしい。

アメリのDVDって、表紙がアメリの顔なんだけど、映画で見るとコケティッシュな感じの人なのに、DVDの表紙の顔は、なんだか気味悪い顔で、私は最初この映画はこわい映画なのかと勘違いしちゃって、ちょっと見るの止めようと思ってしまったんだ。恐いのは好きな私でも、この表紙は不気味じゃない?

【STORY】
アメリはパリのモンマルトルにあるカフェ、『ムーラン』で働くとても空想好きな女の子。駅で証明写真の捨てられた写真を集める男性ニノに一目惚れする。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
お人好しでお節介、人のことはうまく行動するのに、自分のことになるとてんで駄目な空想好きの女の子。すごく小悪魔チックなアメリは、女の子に絶大な人気を得たらしい。
小さいいたずらがユーモアに溢れていて、小粋なおしゃれな雰囲気の映画かな。そのなかにピリッとしたブラックジョークが隠されていて、とてもシュール。
色彩がすごく綺麗なの。赤のトーンがすごく美しい。いかにもパリっていう家の様子とか、街並みとかそういうのを見ていると楽しくなる。カメラワークも絶妙だし、影をうまく利用しているなぁって。なんか一昔前のノスタルジーを感じさせる、そういうのが観る人の目をひきつける。

なんだけど、私はきっと女の子ではなく、気持ちは男の子なのかもしれない。エキセントリックなアメリに感情移入できないんだよね。アメリが理解できないとかそういうことではなくて、くすっと笑えたりもするんだけど、それ以上でもそれ以下にも感じないというか。

でもねアメリがアパートから、前の住人の思い出の品をみつけて、それを持ち主に返してあげようと、その人を探すエピソードなんかは、ほほえましくてかわいいなぁとは思うんだよ。ひとつひとつのエピソードはいいのに、なんか私にとってのテンポが合わないのかなぁとも思った。
やっぱりフランス映画の展開方法がいまいちなじめないのかもしれない。

ただアメリは爆発的な人気を出した映画だから、90%位の人は面白くて最高と思うのだと思う。私がそう思わないだけであって、世間の評価は高いので、きっと楽しめると思うよ。その評価を参考にして観られるとよいかと。

私がもっともっと若いときに、これを観ていたらまた違ったかもしれない。今の私にとっては、この世界観にひたることはできなかったというだけで。好みの問題かなって思った。
Date : Tuesday 21st June 2005 22:17
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