ブギーマン
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 90分
監督 スティーヴン・ケイ
出演 バリー・ワトソン/エミリー・デシャネル
お勧め度

ハロウィンシリーズのブギーマンとは違うみたいだ。この映画最後までみても、解釈に困る話である。ホラーの割には怖くはない。というか突然の音響の響きでドキッとするのはあるけれど、それだけなんだな。
幼い頃にクローゼットの中にいるブギーマンに父をさらわれるという過去を持つティムは、それがトラウマになっていてクローゼットが異様に怖い。大人になってもそれは一緒で、ティムはクローゼットがない部屋に住んでいる。扉のついているものはみんなはずして、ベッドはマットレスをじかに敷いて、決して空間を作らない徹底ぶり。
ブギーマンって、アメリカとかでは子供とかをさらう化け物の代名詞みたいな感じなんだって。一応ティムの場合は、クローゼットの奥にさらわれたというのは、ティムの妄想ということになってしまっていて、父は家族を置いて失踪ということになっている。
それが母が死んで、葬儀のためにあの怖いブギーマンのいる実家に帰らなくてはならず、そこでティムはブギーマンと戦うことを決意する。
ネタバレ→(その謎のブギーマンが何なのかよくわかんないんだよね。ティムの恐怖心をブギーマンという架空のものに置き換えているのか、はたまた本当にそんな化け物がクローゼットの中にいるのか?
後半になるとそのブギーマンが化け物の姿で登場するんだけど、あれを実在のものとすると、いっきにしらけてしまう。『13日の金曜日』のジェイソンや『エルム街の悪夢』のフレディのように、殺人鬼のキャラクターがカリスマにならないのよ、あまりにしょぼくて。
ただ見終わったあとにDVDの特典のメイキングを見たんだけど、どうもあれを見るとブギーマンは化け物として姿をあらわしているけれど、あれはティムの恐怖心が生み出した産物であり、ティムはその恐怖心と打ち勝たなくてはならない、いつまでも怖いと言っているだけではいけないというものみたいだ。だからブギーマンは実在するというより、ティム自身の心が生み出しているものというのかな。
それにしてもドラえもんのどこでもドアのように、モーテルの部屋にいるのに、扉を開けると自宅の階段にでたり、テレポーションのように時空を飛び越えるシーンが多い。さらにフラニーという少女が登場するのだけど、あの少女の事件とティムんちにいるとされるブギーマンとの関係は?よく考えるとフラニーもブギーマンの犠牲者なの?)
なんだかとてもわかりにくく、ホラーであまり頭を使いたくないので、もう少しわかりやすくしてほしかったなぁ。
【Story】
ティムは幼い頃に父親がクローゼットから現われたブギーマンに連れ去られ、それ以来行方不明になってしまったというトラウマがある。それから15年経ち、母の死により久々に帰郷するティム。そして彼は、トラウマの原因となった実家に足を踏み入れるのだった。
comments