サスペリア
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

原題 Suspiria
1977年 イタリア公開
上映時間 99分
監督 ダリオ・アルジェント
出演 ジェシカ・ハーパー
お勧め度

この映画の公開当時、キャッチコピーが「決して一人で見ないでください」だったんだよね。CMでもこれが流れると、恐怖心が倍増した記憶がある。でも私は一人で観たんだ。(笑)
とはいっても映画館では見てないんだよね。何年かあとの方で、テレビでやったのを家で見たんだけど、すごく怖かったのが印象的だった。
『サスペリア』って、ラテン語で『スリリング』という意味なんだって。スリリングというよりも、ねっとり絡みつく不安感といったほうがよいような。
ダリオはイタリアンホラー界の鬼才と呼ばれている人物。当時なんで怖かったのか、もう一度確かめるべく、今回DVDを借りてみた。
【STORY】
ニューヨークからドイツのバレエ学校に留学してきた、スージー。その学校では連続して謎の殺人事件や怪奇現象が多発していく。
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
ストーリーそのものは現代でいえば怖くないと思う。話そのものが魔女崇拝の話だし、日本人にはあまり受け入れられるものでもない。でも今でも、ゴブリンの音楽は怖いよ。別格だと思う。
何が怖いって、不安を掻き立てる、あのゴブリンミュージック。地の底からわきあがってくるような、ドラムの音といい。のっけから、そーだよそうそうこの音楽って、記憶の片鱗がよみがえってきたもの。
それと全体を通しての色彩はみごと。赤がものすごい強烈なのよ。建物も赤、血の色も赤。毒々しい赤が暗さを引き立てているといってもいいくらい。ふるーい、くらーい、ヨーロッパの湿気のある雰囲気にぴったりよ。
バレエ学校という閉鎖された空間での出来事で、ものすごい嵐の中、その場所にたどり着いた主人公。あんな嵐なら学校に入らざるを得ない。そうして恐怖に一歩足を踏み入れていく。嵐の中タクシーに乗り込んだスージー。そのタクシーの背後に幽霊が映っているというのは有名な話。本物でなく監督のいたずららしいけれどね。
やっぱり70年代の作品だから、ファッションとかそういうのは昔風なんだよ、仕掛けも今時みたいなCGもないから、人形じみて見えたりとかするのは仕方ないんだけど、あの当時でこの映像はすごかったんだろうなって思う。なんかね絵画的な映画なの。それが怖さを増幅させるというのかな。
今時のCG使った映像で血がどばーって言うのより、この当時の映像の方が、不安感をあおって、やっぱり私のホラー映画の原点はここにありかな。ホラーといえばこの映画ははずせないよ。
「秘密の部屋。青のアイリスをまわして」冒頭のせりふ。なんだかちーっともわからんでしょ。とにかく古い映画だけど見てちょーだい。(笑)
何が怖いって、不安を掻き立てる、あのゴブリンミュージック。地の底からわきあがってくるような、ドラムの音といい。のっけから、そーだよそうそうこの音楽って、記憶の片鱗がよみがえってきたもの。
それと全体を通しての色彩はみごと。赤がものすごい強烈なのよ。建物も赤、血の色も赤。毒々しい赤が暗さを引き立てているといってもいいくらい。ふるーい、くらーい、ヨーロッパの湿気のある雰囲気にぴったりよ。
バレエ学校という閉鎖された空間での出来事で、ものすごい嵐の中、その場所にたどり着いた主人公。あんな嵐なら学校に入らざるを得ない。そうして恐怖に一歩足を踏み入れていく。嵐の中タクシーに乗り込んだスージー。そのタクシーの背後に幽霊が映っているというのは有名な話。本物でなく監督のいたずららしいけれどね。
やっぱり70年代の作品だから、ファッションとかそういうのは昔風なんだよ、仕掛けも今時みたいなCGもないから、人形じみて見えたりとかするのは仕方ないんだけど、あの当時でこの映像はすごかったんだろうなって思う。なんかね絵画的な映画なの。それが怖さを増幅させるというのかな。
今時のCG使った映像で血がどばーって言うのより、この当時の映像の方が、不安感をあおって、やっぱり私のホラー映画の原点はここにありかな。ホラーといえばこの映画ははずせないよ。
「秘密の部屋。青のアイリスをまわして」冒頭のせりふ。なんだかちーっともわからんでしょ。とにかく古い映画だけど見てちょーだい。(笑)
comments
ずっと探していた映画です!
10代の頃、眠れぬ深夜にTVをつけたら、この映画を放送していて、「おー怖、でもおもしろい」、なんて思っていました。
後々になって、きちんと最初から見たいと思ったのですが、タイトルをチェックしておらず、分からずじまい。ホラー好きの友達にストーリーを話しても、知らないと言います。
やっと見つけました。
何年来だろう。。早速借りてきます♪
うおー、kanaさんもこの映画見てましたか?この映画はホラー界では、5本の指に入る傑作と思っています。(^^;)
是非借りてくださいませ、そしてゴブリンの音楽とともに、ダリオの世界を堪能してね。(^^)
あれですね、ホラーというのは”分からない”から怖いのであって、道理が通っていると、ディテクティブストーリーになってしまいますね。
サスペリアなかったんですかー?あんなに有名な作品なのに。
サスペリア2は昔見ました。ラストの鏡の場面が恐かった印象が残っているのですが、その他のストーリーはすっかり忘れました。(^^;)
今度見てみようかな。でも鏡が恐くて、夜鏡を見るのが恐くなったので、なんか2は苦手な印象があるんです。大人になった今見れば、そんなに恐くないのかしら。
確かに恐怖というのは見えない、聞こえない、わからないものにこそ、感じるものなのかもしれないですね。
「サスペリア2」は「サスペリア」よりも以前に作られています。
1975年:サスペリア2
1977年:サスペリア
意外な発見でした。
らしいですね。原題はサスペリア2じゃないし、人気が出たのがサスペリアなので、こちらの方に2と邦題がついてしまったのだろうけれど、2の方がいいという人も結構いたように思います。
ホラーというよりサスペンスのような映画だった気がするのですが、kanaさんとお話しているうちに、もう一度見てみようかという気持ちになってきました。でも鏡が恐い。(笑)
他のストーリーは全く忘れているのに、あの鏡のラストだけは強烈に覚えているし、あのばあさんの顔も覚えているんですよ。これって凄いことだよなぁと、妙に感心してしまいます。
とうとう発見しました、サスペリア!
ビデオです。
TSUTAYAはものすごい充実していますね。DVDの置いている量が半端じゃないです。一作品に対して何本も置いていて。欲を言えば、検索機械があるといいなぁ〜という感じです(支店によってはあるんですよね?)。いつも店員さんにタイトル言って探してもらってます(笑)。
サスペリアですが。
昔見たのと大分印象が変わっていました。私が年を重ねたせいなんでしょうね。かつてはおそろしく怖い!と思っていたのですが、今回はほとんど怖さを感じませんでした。
しかし音楽の迫力は満点。そして赤は強烈でした。
私の記憶と違っていた所があるんです。
スージーが赤ワインをシンクに捨てますよね?あのシンクに血のような液体が逆流して溢れてきたと思っていたのですが、映画の中では逆流してませんでした。それと、どこかの壁に小さな穴が開いていて、覗こうとしたら壁の向こうから誰かが覗いていた・・・。この二つのシーンが記憶にあったのですが、ビデオを見る限りこのようなシーンが無いんです。記憶違いかな。他の映画と混ざっているのかもしれません。なんさん、もし覚えてらっしゃったら教えてもらえますか?
とうとうご覧になったのですね。TSUTAYAに行くと小躍りしたくなりませんか?←私だけかしら(笑)
検索機械は前に行ってた支店は置いてなかったです。今通っている渋谷店は設置してありますが、全店せめてひとつでもいいから置いてくれるとありがたいですよね。
で『サスペリア』ですが、怖さは昔の印象ほどないんですよね。多分当時はあれが怖かったのかもしれないですが。
穴を覗いたら、向こうから誰かが覗いていたなんて、想像しただけで怖いです。(笑)
何か他の映画と混ざって記憶してしまっているのかもしれませんねぇ。でもそのシーンがある映画って何でしょうね。私も興味があります。(^^;)
サスペリアの中で覗くシーンは、穴ではなくドアかなんかの隙間からじゃなかったでしたっけ?あの魔女みたいなのをスージーが発見するシーン?私も詳細はまた忘れてしまったのですが。ワインのシーンは記憶にないですねぇ。また私も見てみようかな。(笑)
最近海外ドラマばっかりなので、またホラー映画復活しようかしら。夏は涼しくなっていいかもしれないですね。