インタビュー・ウィズ・シリアルキラー
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

2004年 テレビメディア
アメリカ制作
上映時間 91分
監督 ビル・イーグルス
出演 ブルース・グリーンウッド/ケイリー・エルウィズ
お勧め度

話そのものは、羊たちの沈黙に似た話。それを実在の事件になぞらえたものといったらいいのかな。1982年にシアトルで起きたグリーン・リバー殺人事件というのかあるが、犯人がなかなかつかまらない。そんなときに昔警官、今犯罪心理学者というケッペルに、昔逮捕したテッド・バンディから捜査に協力したいという手紙がくる。そこでケッペルはテッドに会うのだけど、二人で会っていると、自分も彼の狂気の世界に引きずり込まれそうになる。
私はそれで狂気の世界に引きずり込まれて、ケッペルも連続殺人犯になっちゃうのかと思ったんだけど、ぎりぎりのところで持ちこたえている。デッドの目的は死刑が決まり、自分は捜査の役にたつというのをアピールできたら、もしかしたら死刑がなくなるかもと思っての打算があり、ケッペルは未解決事件を解決したいという思いがある。
これって最初の目的は、グリーン・リバー事件の解決のためという筋があったのに、なぜか途中からテッドの今までの犯罪の方に話がシフトしてしまったのは何故?
ラストもあっけなくて、結局今までのやり取りは何なんだろうか?という消化不良が残った。
ネタバレ→(だってグリーン・リバー事件の犯人はあっけなく最後にはつかまり、それもテッドが推理した犯人像とは全然違うものだった。さらにテッドの死刑は延期されることもなく執行されるしね。)
ただこういうシリアルキラーといわれるサイコな人と接していると、自分もおかしくなるというのはよくわかるよ。だってずーっとそのおかしなことを聞いていたら、自分が正しいと思っていたことが本当に正しいのかって?って思っちゃうというか、マインドコントロールの状態みたいになっちゃうだろうし。
とくにケッペルのようにのめりこむタイプは、度が過ぎてしまうというのか、別にサイコな人と接しなくても、そういうのめりこみやすいタイプの人っているじゃない?そういう人は、ある意味マニアックな才能を開かせるけど、やりすぎるとどんどん暴走する。ブレーキが利かなくなって、自分でもそれがおかしいと気がつかないってことになる。
実際のテッドの事件とかグリーン・リバー事件は、解決済みだけど、世の中には連続殺人に快感を覚える人が数多くいると思うと怖いねぇ。って、映画の感想でなくなってしまったか?
テレビメディア公開なので、テレビとして見ればまずまずの作品なのかもしれない。それにしても邦題がなんともだし、DVDのパッケージがいまいちで、これ見るのに躊躇した部分大有り。
【Story】
1982年シアトルで発生したグリーン・リバー連続殺人事件は、犯人がわからず現代まできていた。そんな時犯罪学者ケッペルのもとに、10年前ケッペルが逮捕した連続殺人鬼テッド・バンディから捜査に協力したいという手紙が届く。
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