ショートバス
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間101分
映倫 R-18
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 ポール・ドーソン/スックイン・リー
お勧め度

R-18指定です。過激な描写のセックスシーンが多いです。別にアダルト映画というわけではありませんのでエロいことを目的に見ても何も感じないと思われます。というかこれは私が女だから?わかりませんが。セックスは単に人間の抱える心の闇や口渇感みたいなものをそれで満たそうとする手段でしかないという感じというのでしょうか。
ストーリーはオーガズムを感じたことのない恋愛カウンセラーのところに通うゲイカップルがいて、彼らに誘われて「ショートバス」というサロンに行くのです。そのショートバスにはいろんな人間模様があるのです。身体を重ねても心を重ねられない、またその逆もあり。一見見ていると乱交パーティのように見えるシーンも多く、モザイクものが多いです。なので映像そのものはものすごくリアルなので、引いてしまう人も多いと思われます。というかゲイカップルの3Pなんて、あまりにアクロバット的で想像もつかない映像でしたし。
ですがこの映画はアダルトビデオではないので、きわどいシーンは多いけれど、根本は自分の心や性の開放をうたった作品ではないかと解釈しました。ただ見る人はものすごく選ぶと思います。
なんていうのか実に不思議な映画でして、私は主人公たちに感情移入という形はなかったのですが、なんだろうなぁ自分の心のどこかに持っているであろう、ある一部分を刺激されるような気持ちになってくるという、実に抽象的な表現なんですが、そこはかとなく哀愁ただような、そんなそんな作品です。
心に抱えている暗闇を、一つ一つの灯火が大きな愛となっていく、それをNYの町並みとあわせ、アーティスティックに描いた映画でした。
ものすごく好き嫌い分かれそうな映画ですので、見るときは覚悟してみたほうがいいかもしれませんね。
【Story】
孤独を感じるSMの女王セヴェリン、恋愛カウンセラーなのに、夫とのセックスでオーガズムを一度も感じたことのないことを悩むソフィア、ソフィアの元にカウンセリングにやってきた、ゲイのカップルのジェイミーとジェイムス。彼らはサロン「ショートバス」に集う。そこは多種多様な思いを持った人間が開放を求めて、セックスに身を委ねる場所であった。
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