PS.アイラブユー
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2007年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 126分
監督 リチャード・ラグラヴェネーズ
出演 ヒラリー・スワンク/ジェラルド・バトラー
お勧め度

これも原作はベストセラーだった本のようです。
私はこの手のお涙頂戴ドラマが好きだったりします。わかっちゃいるけど泣かされる。そしてありがちだと思いつつも絶賛するみたいな。
最愛の人との別れ。それも死をもってというのは、はかりしれない位辛いものだと思います。私も人並みに年齢を重ねているので、親の死や友人の死に直面した事もあり、この世の中から愛するものがいなくなる痛みというのはよくわかります。
この映画は最初から激重なのかと思ったらところがどうして、コメディなのかというような前半です。夫が脳腫瘍で亡くなるという話はほとんどさらりとしか描いてません。何で死んじゃったんだろう?と思ったら、葬式の場面で脳腫瘍でって言っているのを耳にして、そうなんだとわかるといった程度です。葬式のシーンもお笑いを取り混ぜています。なのでこれはコメディなのか?と思っても不思議ではない導入なんですね。
夫が亡くなり失意の日々を送っているホリーですが、あるとき家族がホリーの家に来て、亡き夫から預かったというテープを渡します。それを聞くと、明日から手紙が届くから、それに従うようにという夫からのメッセージでした。
ここからがホリーの再生へのスタートがはじまります。愛する妻を置いて旅立たなくてはいけない夫。そして残された妻。その2人の交流が手紙なんですね。夫がなくなった今、彼からの唯一の愛情表現を感じられるのがこの手紙です。
いつまでこの手紙が続くのか、その手紙を心の支えに日々生きていく。でも手紙が届くと幸せだけど、届くたびに夫はもういないという現実に打ちひしがれる。人はいつかは受け入れなければいけない現実があるのだけど、その一歩がなかなか踏み出せなかったりするものです。
この映画を見ていると、愛する人との今という時間を大切にして生きていかなくてはという気持ちにさせられます。いつなんどきその愛する人との別れが来るかもしれないのですから。
ジェラルド・バトラーは反則ですね。あの人の優しい目にみつめられたら、ノックアウトです。優しいそしてコミカルな夫を実に上手く演じています。それだけで満足してしまいました。
アイルランドの美しい風景も圧巻です。タイトルだけでもどんな話か想像ついちゃいますけど、それでも見終わっていい意味での余韻が感じられる映画でした。見てよかったです。
【Story】
ホリーは夫ジェリーと幸せに暮らしていた。だがある日突然、ジェリーは脳腫瘍でこの世を去ってしまう。それから3週間、ホリーは悲しみのあまり引きこもり状態になってしまう。そんなホリーの30歳の誕生日に、家族や親友たちから、ケーキとテープレコーダーが入った贈り物が届く。何とその差出人は、今は亡きジェリーだった。
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