それでも恋するバルセロナ
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2009年劇場公開
スペイン・アメリカ制作
上映時間 96分
監督 ウディ・アレン
出演 ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス/スカーレット・ヨハンソン
お勧め度

もともとウッディ・アレン監督はあまり得意ではないのです。彼の作品はちょっと皮肉っぽくてね。ウッディそのものもあまり好きではないというのもあるのです。以前書いたかもしれませんが、養女にした娘とのちに結婚しちゃうっていうのが、生理的に駄目。←作品とは関係ありませんが。ですが、この映画は心ひかれるものがある上、出演者がかなりいいので見てみました。
親友同士のヴィッキーとクリスティーナ。性格はまるで正反対。堅実なヴィッキーは絵に描いたようなマジメな青年と婚約中。一方のクリスティーナは、自由奔放な情熱家。そんな2人はバルセロナでひと夏のバカンスを楽しむことになる。そこに現われたのが画家フアン・アントニオ。ヴィッキーとクリスティーナの2人は、一人の男に恋しちゃうんですよね。私でも恋に落ちるかも。制御できる自信ないです。←えっ?(笑)
お互いに惹かれあうが、彼女たちの前に突然現われたフアンの元妻マリア・エレーナ。天才肌で激情家のマリアの登場で、4人の運命は複雑に絡み合う。
たぶん人は自分の中に、ヴィッキーとクリスティーナの2面を持ち合わせると思うのです。自由奔放でいつも自分探しを続けているような自分と、堅実で道から逸れないようにと軌道修正しながら、冒険心を抑える自分と。私は多分2人を足して2で割った感じ。なんだそれ。
ひと夏のアバンチュール的な話かと思ったら、最後はウッディ・アレンらしいというのか、実にシニカルと思ったのは私だけでしょうか。想定内に収めちゃったあたりが、私には非常にシニカル。何でもなかったかのようなひと夏の出来事。それがとても皮肉だと思うんですよね。だってあれだけの出来事ってそうそうないだろう?四角関係みたいな恋愛模様。いくらバカンスで訪れたスペインでの出来事でも。
なのにそれは何事もなかったのですよ。これは結構奥深いもんだと思ったのは、たぶん私だけだと思われます。でもきっとそうなんですよね。あの夏の思い出なんて感傷にひたる事はないのです。やっぱりウッディです。(笑)
【Story】
ヴィッキーは堅実でマジメであり婚約中。クリスティーナは自由奔放でいつも何かを求めているような女性。そんな2人がスペインに旅行に行く。そこに現われたのが画家フアン・アントニオ。たちまち恋に落ちるクリスティーナに対し、最初は警戒心を持っていたヴィッキーも次第にフアンに引かれてゆく。
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