SAW ソウ
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー
原題 SAW
2004年 アメリカ公開
上映時間 103分
監督 ジェームズ・ワン
出演 ケアリー・エルウェズ/ダニー・グローヴァー
お勧め度
これは実に奥が深い。CUBEとセブンを足して2で割った映画みたいに言われたりするけれど、確かにその二つの映画の雰囲気があると言えばある。なのにこの映画低予算で作られた上、自主制作映画だったなんて、驚きといったら…。数々のうまい伏線といい、この映画の監督も脚本もすごいの一言。すでにパート2も製作されることが決まっているようで、今後も楽しみ。
久しぶりに骨のある、サイコスリラーを見たといっても過言ではないな。うまいよ。動機といい、ストーリーの展開といい、そしてラストのゲームオーバーといい舌を巻いてしまったよ。
気がついたら、バスルームに片足だけ鎖につながれていたなんて状況になったら、自分ならどうするだよね。さらに目の前の相手を6時までに殺さないと、自分の奥さんと子供を殺すと言われたら。もしくは死ぬと言われたら。
一応逃げ出す努力はするけれど、たぶんあの状況だと無理だよな。そしたら死んじゃうしかないかも。その前に発狂するかもしれないけれど。
というようなぎりぎりの極限に追い詰められた、人間の心理状態とかがとてもよく描かれているんだよ。オチはええーっと思ったけれど、この映画の場合オチがわかってもわからなくても、そこに至るまでの経過で、ものすごい楽しめるので、星5つをあげたい。
書きたいことはたんまりあるけれど、これはいろいろ書くと、見た時につまらなくなるといけないので、あえて書かないことに。
【STORY】
二人の男ゴードンとアダムは、古いバスルームで目が覚める。足は鎖でつながれていた。二人の間には、頭を銃で打った死体がある。犯人からゴードンに告げられたメッセージは「6時間以内にアダムを殺す事、できなければ妻と子供が殺される」というもの。一方のアダムには「逃げられるか、殺されるかだ」と。二人の運命はどうなるか…。
comments
いやはやまさにCUBEとセブンを足して2で割った感じです。
以下ネタばれ有り
自殺した人間を間に、二人の男が問答を繰り返すわけですが、自殺したふりしてる人が本当の犯人なんですよね(あの余命幾ばくも無い入院患者)。で、疑問が浮上。生きていたら呼吸をするので、体が動く気がするのですが。しかも10:20から6:00までは7時間以上あるから、トイレも行きたくなるはず。うまく分からないように細工してたのかなぁ。後々細かい所が気になってしまいました。
この殺人の動機は生に感謝しない人間への怒りですよね。恨みも少しあったのかな。それを異常な形で人々に分からせようとした。
ただのホラーとは言い難く、結構真面目に受け取ってしまいました。
これは近来まれにみるヒットだと思っています。
多分あの二人は極限に達しているので、多少動いても目に入らないのではないかと。(^^;)
確かにあの映画の動機の部分では、kanaさんのおっしゃるように、生きていける幸せがあるのに、生きることに対して驕った人間への警告でもあるんですよね。それにゴードン先生も、彼に対して一人の人間として扱っていないという部分もあったし。
ソウ2はどうなんでしょうね。早くDVDにならないかと思っています。