エターナル・サンシャイン
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

原題 Eternal Sunshine of the Spotless Mind
2004年 アメリカ公開
上映時間 107分
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー/ケイト・ウィンスレット
お勧め度

結構この映画は人気あったよね。これ見て泣いたという人も多かったし。でも私は全く泣けず、そんなに大絶賛もできず。うむー、私の方がおかしいのかな。なので巷の評判を信じたほうがいいかもしれない。私の方がひねくれものだと思うから。
なんかこの映画、恋愛の苦しさとか知っている人は、一度は味わうこの気持ち、それに対してとても切なく思うらしいのだけど、少なくとも長く生きてりゃ恋の一つや二つあるし、振られた苦しさも別れの辛さも知りえている。けれどそれでもこの映画に対してそんなに切なくなることのなかった私は欠陥品?
まあ現在恋の真っ只中の人とそうでないものの違いか。
簡単に言うと、いろいろあった恋人と別れて、クレメンタインは自分の記憶から彼を消してしまおうと、記憶を消してくれる会社に行く。んでそれを知ったジョエルも、よーし俺だってお前の記憶なんか消してやるってその会社に行って記憶を消すんだ。だけどその過程で、辛い思い出もあるけれど楽しかった幸せな記憶もあるわけだ。ジョエルは消えていく思い出の中で、もがくんだよね、その記憶は消さないでくれーって、後悔するならやらなければいいのにと意地悪な私は思うわけさ。そして二人はまた新たに知らないもの同士として惹かれあう。
まあ確かにふられたり別れたりしたら、こんな苦しい思いをするならば、いっそ知り合わなければよかったとか思っちゃったりする気持ちもわかるし、私もそう思ってきたけれど、だけど記憶を消すまでのエピソードが少ないんだよね。どっちかというと脇役のメアリーの方が、記憶を消したいと思う気持ちがわかるというか、クレメンタインは安易すぎる気がしたんだよね。そんなことで記憶を全部消しちゃうの?って。それでジェエルは記憶を消すことに後悔したりするのがわかるけれど、クレメンタインは実際はどうなのかわかんないしさ。
それと私が感情移入できない原因は、二人がそんなに好きで好きで、それでもうまくいかなくて別れたという感じでないからかもしれない。まあ実際に人との別れなんて、だいそれたことでもなく、人様からみればたいしたことでもないような事がきっかけでさよならしたりするわけだけど、私としては映画くらいは、胸が絞られるような思いで別れたとかというドラマ性がほしい。
お互いにとって一番大切なのは、一緒に心通い合わせた事実なんだろうし、惹かれあうものは例え記憶がなくても直感的にまた惹かれあうというものだとしても、やっぱりあの映画から、そんなに好きだったの?ってことしか伝わってこなかったんだよね。そう思う私はそうとうひねくれものなのかもしれない。
でも着想はおもしろいし、見せ方もうまいと思うよ。狙いもよくわかるんだけど、この映画はこの二人に感情移入をうまくできたら大絶賛だと思われる。
【STORY】
ジョエルとクレメンタインはバレンタインデーを前に喧嘩別れした。ある日ジョエルはラクーナ社からの手紙で、クレメンタインが自分の記憶を消したことを知る。そして彼も彼女との記憶を消すことにし、ラクーナ病院を訪れる。そこは寝ている間に脳の中の一部の記憶を消去できる治療が行われていた。
comments
友人が大絶賛していて。
私はあまりピンとこなかったんですが、きっと友人にとっては共感する部分が多かったんだろうなぁと思いました。
にしても、私も消したい記憶はあります。だが、それを消しちゃうと、成長しない自分が残るから、結局はゼロスタート。
皆さん、何かしら背負って生きてますね〜。
とはいえ、そんな悲しい過去を全部ふっとばしてくれるような人に出会えたら、素晴らしいです!
なはは、どっかの歌詞にあったぞよ(笑)。
観ましたか?たいていみんな絶賛してますよね。私時々あるんですよね、みんな大絶賛なのに、ひとりで面白くなかったとか言ってるの。(笑)
確かにあんなこと忘れたいっていう思いって、大小の差はあっても、それなりにみんな持っていますよね。でもそれほどまでに消したい記憶だったのか?って思っちゃうんですよ、あの映画の場合。あんなことで消してたら、毎度毎度消さなくちゃいけないじゃんと、意地悪な私は思ってしまったのです。
辛い犯罪みたいな目にあったとか、そういう事でも何でもないわけで、単なる痴話喧嘩じゃんと…。(^^;)
ということで、私のツボに全く嵌りませんでした。
そうそう、思い出したくないなーって思うような事を、吹き飛ばしてくれる人との出会い、それこそが素敵なことのように思います。