アイランド
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

原題 THE ISLAND
2005年 アメリカ公開
上映時間 136分
監督 マイケル・ベイ
出演 ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン
お勧め度

SFものってあたりはずれがあるから、ちょっと見るのを躊躇していたのだけど、基本はSFアクションなので、派手に逃げるシーンや、カーチェイスみたいなドンパチものが出てくるので、暗いイメージではないけれど、根本はクローンなどの重い話題がベースになっている。
2019年の話っていうのが、現実味がないんだよね。だってあと15年程度であんな近未来になるはずないし。この映画では人間のクローンが作られる時代の話。クローン人間を製造して、本物の人間の駄目な部分を入れ替えるの。つまり肝臓がやられている人間は、自分のクローン人間を作り、その肝臓を貰うという事。こういう事っておこりうるよなぁとは思うけれど、人間って生きるという事に関しては、ものすごく執着を持っているものなんだなぁって感じた。そう思うとなんか悲しい気分にもなる映画だった。
ただ軽くアクション物を見る感覚でいると、それなりに派手なシーンが多いので、単純に楽しめるかと思う。ただ134分と長いから、だれる場合もあるけれど。でも映像は綺麗だったよ。近未来がよく描けているし、白と青が印象的な画像だった。音楽がなんか寒々しい感じがして、近未来というイメージにぴったりだったかと思う。
【STORY】
大気汚染もなく、管理された社会で暮らすリンカーン。彼らの目的は“アイランド”という楽園に行く事。その抽選会は毎日のように行なわれていた。だがある日リンカーンは、自分たちは保険契約を結んだクライアントへ、臓器を提供するために生かされているクローンであることに気がついてしまう。
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
人間って自分の臓器が駄目になったら、それに変わるものを求める気持ちってあるよね。移植なんかもそうだし、そういう技術によって何人もの人が命を救われてきた。
そして今度は自分のクローンを作って、その臓器をいただこうという話。クローンだから拒絶反応もないという。現実でもそういう話ってニュースで耳にしたりするよね。もちろん人間まるまる作るというのではなく、その目的の臓器だけを作るという話だけど。
この映画のようなことって、現実にも起こりうる話だと思う。大金を払って自分のコピーを作り出す。そしてそのコピーを成長させ、移植するという。でもコピーにはコピーの人格があるのが、この映画の悲しいところ。知能は15才程度に抑えられたり、いろいろコントロールしているけれど、感情というものが人間にはある。それはコントロールできないわけで、そうなるとクローンが一人の人間として、行動し始めるんだよ。
人間は自分のコピー、単なる製品としか扱っていなのだけど、クローンは物ではなく、人間なんだって主張を始めるという皮肉な話。人間のおごった考えが進むと、こういう社会になってしまうんだなぁと、なぜかしみじみと感じたわけなんだけど、この映画たぶんそんな深いメッセージ性ってあったのかな?どっちかというと、ドンパチが前面に来ていたから、そんなに深く考える必要はないのかもしれないが。
なんか派手なアクションにまぎれているけれど、悲しい話だなぁと思ったんだよね。だってさクローンは自分が殺されるとはわかんないんだよ。それが余計に悲しい。
そして今度は自分のクローンを作って、その臓器をいただこうという話。クローンだから拒絶反応もないという。現実でもそういう話ってニュースで耳にしたりするよね。もちろん人間まるまる作るというのではなく、その目的の臓器だけを作るという話だけど。
この映画のようなことって、現実にも起こりうる話だと思う。大金を払って自分のコピーを作り出す。そしてそのコピーを成長させ、移植するという。でもコピーにはコピーの人格があるのが、この映画の悲しいところ。知能は15才程度に抑えられたり、いろいろコントロールしているけれど、感情というものが人間にはある。それはコントロールできないわけで、そうなるとクローンが一人の人間として、行動し始めるんだよ。
人間は自分のコピー、単なる製品としか扱っていなのだけど、クローンは物ではなく、人間なんだって主張を始めるという皮肉な話。人間のおごった考えが進むと、こういう社会になってしまうんだなぁと、なぜかしみじみと感じたわけなんだけど、この映画たぶんそんな深いメッセージ性ってあったのかな?どっちかというと、ドンパチが前面に来ていたから、そんなに深く考える必要はないのかもしれないが。
なんか派手なアクションにまぎれているけれど、悲しい話だなぁと思ったんだよね。だってさクローンは自分が殺されるとはわかんないんだよ。それが余計に悲しい。
comments
それと、映画リスト(★〜★★★★★)を読ませて頂きました。『バタフライ・エフェクト』『マルホランド・ドライヴ』『生きてこそ』なんかボクも大好きなので。これから観る映画の参考にさせて貰いますね。
映画リストの★は、ものすごい独断と偏見で選んでいるので、参考になるかわかりませんが、こんな感想持つやつもいるんだ程度に思っていただければいいかと思います。TBありがとうございました。(^^)
(なんさんを毒見係!?にしてるかも。。笑)
★4つ以上の映画は見たいですね。
フォーチュンクッキーもなんさんのレビューを読んで見るに至りました。
私もkanaさんお勧めの『10日間で男を上手にフル方法』を借りてきましたよ。まだ見ていないのですが、ちょっと楽しみです。(^^)
★4つあたりは無難かもしれないですね。5つは私の偏った好みだし、3つあたりは微妙なので、人によっては最高と思うものもあるかもしれないです。
これは映画館で見ましたよ。確か去年の夏。ちょっと長過ぎの映画かな。もっと編集すればピリッとしたかも、って感じました。
一緒に見てたホステスのお嬢さんが、クローン一体のお値段が500万ドルってのに、「お金持ちはそんなお金を出すんやな」ってつぶやいてましたが。500万ドルって5億円。しばらくお店で口説かれたら「私は5億円!」って言ってたそうな(^^)
結局、お金でなんでも解決できそうな世界って、何か恐いってことを、ほとんど睡眠時間に充てておられた彼女にもこの映画は伝えることに成功したのかも。
近未来の綺麗な印象にまぎれて、結構重いテーマだなぁなんて感じました。
人間お金があれば、きっとクローンにそれだけのお金をかけてでも、長生きしたいと思ってしまうものなのでしょうね。一般庶民には縁がない話でしょうが。