NEXT-ネクスト

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

NEXT [Blu-ray]原題 Next
2007年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 95分
監督 リー・タマホリ 
出演  ニコラス・ケイジ/ジュリアン・ムーア/ジェシカ・ビール

お勧め度 ★2つ半

いやー、やばいです。映画感想たまりにたまって、最近じゃあタイトルだけ見ても、さてどんな話だっけ?みたいな感じになっちゃってます。なんたってここ更新したのは最後2月ですもん。今8月。うひょーです。

さてこの映画も遠い記憶をよみがえらせて書いてますので、うろ覚えです。2分後の未来がわかる人間という設定です。たった2分ですが、自分が2分後どうなるかがわかったらどうでしょうね。便利な部分もあるにはあるかもしれませんが、その2分後の運命を変えられるかと言われると、もたもたしてできなさそうです。

この2分先の未来がわかる予知能力を持っているクリスは、普段はしがないマジシャン。だけどひそかにFBI捜査官のカリーは彼の能力を知っています。どこで知ったのか謎なんだけどね。そしてテロによる核攻撃を阻止するために、クリスの力を利用しようと考えます。

それでカリーは執拗にクリスを追うのだけど、クリスを追いかけている暇があったら核攻撃阻止の捜査に全力投球した方が早いような気がすると思ったのは私だけでしょうか?←それ言っちゃおしまいですけど。
だってなんだかクリスが犯人であるがごとくといった感じでの追い詰め方なんだもん。クリスは何もしちゃいねぇーだろうと同情してしまいました。

一方のクリスは、ダイナーで見かけるリズに恋心を抱き、なんとか彼女に声をかけようと、自分の能力を使い接近します。このクリスとリズの恋の行方と、核攻撃阻止の話とかが絡まって話は進んでいくのです。

アイディア的には面白いのですが、なんとなく消化不良な映画です。
無事にテロが防げるのか否かといった点に絞って見ていると、ラストでなんだよーという気持ちになってしまいます。オチを喋るわけにはいかないのでなんとも中途半端な感想文ですが、ここまでひっぱっておいて、それかよみたいな。

ですがそういうラストが意外で面白いという意見もあるでしょうからなんとも言えませんので皆さんご自分の目で確かめて下さいとしか言えないですね。決してつまらない映画ではありませんが、ご都合主義的な部分が多いという印象でした。

【Story】
2分先の未来がわかる予知能力を持っているクリスは、その能力を隠し、マジシャンとして生活していた。そんな彼の能力に気づいたFBI捜査官カリーは、テロリストの核攻撃を阻止するため、クリスの能力を利用しようと考える。
Date : Wednesday 12th August 2009 19:47
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

デジャヴ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

デジャヴ [DVD]原題 DEJA VU
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間127分
監督 トニー・スコット
出演 デンゼル・ワシントン/ポーラ・パットン/ヴァル・キルマー

お勧め度 ★4つ

予告を何かのDVDで見て、ぜひ見たいと思った作品。デンゼル大好きですしね。デジャヴって、あれ?これどこかで経験した?とか、あれ?この風景どこかで見た事ある?とかっていうことですよね。ちょっとこのタイトルと映画の内容は違うかもしれません。

何でもものすごいハイテクなシステムがあり、衛星からの情報により、自由自在にどこの家でも、誰の様子でも映し出すということができるという。そんなシステムを利用して、爆発事故の犯人を捜そうというのが話の発端です。

ただそのシステム、情報処理に時間がかかるので、見れるのは4日前の映像しか見られないのです。だけど4日前からの映像で、怪しい人物とかいなかったか解析することで、爆弾犯を探そうということなんですね。

それにかかわるのが、デンゼル演じるダグ刑事です。ダグはこの爆弾犯と焼死体として発見されたクレアと何か関係があるとにらみ捜査を進めていきます。この4日前の映像というタイムラグがなかなか面白いんですね。アクションシーンが盛りだくさんで、ほどよくSFチックで、なかなか緊張感があって楽しめます。

タイムウインドというシステムの秘密は、映画を見ていただくとして、この映画の見所は4日前という過去と未来の出来事をうまい具合に絡ませて、スピード間溢れる展開にしているところにあると言ってもいいかもしれません。過去から追いつきそうな未来なのに、でも届かないもどかしさ。多少の矛盾はノープロブレム。

ブラッカイマーとトニー・スコットのペアはあの大好きなCSIシリーズと一緒ですから、私が嫌いなはずありません。余談ですがヴァル・キルマーが太ったと、いたるところで書かれていますが、彼がデブったのは『キスキス バンバン -L.A.的殺人事件』で知っていたので、私は驚きませんでした。昔はわるっぽい雰囲気をかもし出していたのに、今や太っちょのおっさんになってしまったのはしかたありません。私も太っちょのおばさんになりましたし、人のことは言えません。←何の関係が??

ちなみにタイムウィンドというシステム、本当にあったら嫌です。だって風呂に入っているところまで映し出されてしまうんですもの。言葉を言い換えれば、覗きカメラじゃんということです。

【Story】
凄惨なフェリー爆破事件が発生する。捜査を開始したATF捜査官ダグ・カーリンは、FBIより政府が極秘に開発したタイム・ウィンドウと呼ばれる映像装置を見せられる。それは特定のエリアを自由に見ることが出来る監視システムだった。
Date : Monday 27th August 2007 20:56
author : なん :: comments (4) :: trackbacks (0)

トゥモロー・ワールド

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション原題 CHILDREN OF MEN
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 109分
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 クライヴ・オーウェン/ジュリアン・ムーア

お勧め度 ★4つ

この前見た『アンビリーバブル』と比べると、この映画の近未来はありえそうで、とても重いものを感じた。2027年の世界の話。なんとこのころには世界中で子供が生まれなくなってしまっていたのだ。世界で一番若い人間が、18歳というとんでもない世の中になってしまっていたのだ。少子化が進んでいくと最後はこんなことになりそうだし、それにインフルエンザとかで子供が大量に死んで、こういう事態になってしまったらしい。

そんな世の中は荒れ果てていて、各地で戦闘は繰り返されていた。新しい生命が誕生しない今、殺しあえばいずれは人類滅亡だよ。でも人間という生き物は、どんな世界になっても殺し合いはやめられないもんなんだなぁ。子供のいない世界というのは、とても殺伐としていて、子供に託す希望の光が全くないということは、こんな世界になってしまうのだという恐怖をよく表している。

この子供のいない世界に、ただ一人妊娠している黒人の女の子がいて、この子をヒューマンプロジェクトという組織に渡すために、この子とおなかの子を守るがごとく、セオがひたすら戦うのだ。だけど人類にやっと18年ぶりに新しい命が誕生したのだから、世界を挙げて守らないのか?そのヒューマンプロジェクトという組織がどんなものなのかがよくわかんなかったのだよね。そこいらがちょっと感情移入の妨げになっている。

だけど銃撃戦とかはかなりすごいものがある。カメラに血吹雪が飛んでいるにもかかわらず、それをまわし続けているところなんか、本物の戦場でのシーンさながらの演出だし、かなりリアルだ。

ネタバレ→(ラストのそんな中、新しい命の声を聞いた戦士達が一瞬攻撃をやめるシーンがあるのだけど、この場面がこの映画のすべてを語っているのかなぁと思う。子供は偉大だ。命というものはすべてこのシーンで語っている。戦士やテロリストたちの赤ん坊を見る目が違うんだもん。それでもそれは一瞬の出来事で、また銃撃戦を繰り返す人間たち。愚かだ、愚か過ぎるが、それが現実なんだろう。

なんとかテオはキーとその赤ちゃんを守りぬき、ヒューマンプロジェクトに引き渡す船に二人を乗せたと思ったら、セオは死んじゃうんだよね。さっきの銃撃戦で打たれたのだった。悲しくてせつない話だった。
)

この映画はある意味SFというジャンルの戦争映画でもあり、人類への警告でもある。油断してみていたら、涙がどーっと出てきた。まさか泣くとは思っていなかったから自分でもびっくり。これから先への人類の絶望と、そしてわずかな期待を込めてこの映画は終わる。

【Story】
人類に最後の子供が誕生してから18年が経過した2027年。希望のない世界には暴力と無秩序が際限なく拡がっていた。イギリスの官僚セオは、元妻ジュリアンから、ある移民の少女を、ヒューマン・プロジェクトという組織に引き渡すために必要な通行証を手に入れてほしいと言われる。最初は拒否したものの、結局はジュリアンに協力するセオだった。
Date : Wednesday 25th April 2007 11:13
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

アンビリーバブル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

アンビリーバブル原題 IT'S ALL ABOUT LOVE
2003年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 104分
監督 トマス・ヴィンターベア
出演 ホアキン・フェニックス/クレア・デインズ/ショーン・ペン

お勧め度 ★1つ

邦題が『アンビリーバブル』なんだけど、この映画そのものがアンビリーバブル。というかすんませんが私さっぱり意味がわからなかった。2021年の出来事という設定に無理が。だって近未来だよあと14年後に地球があんなになっていること自体アンビリーバブル。

異常気象なのは許そう。地球が氷河期みたいになってしまって、7月なのに大雪で、なんとニュースでは「今日は水が凍結する日です、トイレの水は凍らない薬を入れておきましょう」とか言っちゃうのも許そう。しかしウガンダの人が空中に浮いてますってのはどうよ。ありえなさ過ぎて驚きだ。その映像も本当にウガンダの人が空中に浮いている。さらにニューヨークでは、道路にゴロゴロ死んでいる人がいる。それなのに誰も助けるでもなく、知らない人ならまたいでくれって。そりゃないぜ。

ジョンは離婚するために、妻のエレナのいるニューヨークに向かう。エレナは世界的なスケーターでニューヨークで生活していて、ジョンとは別居中。そこでエレナにサインを貰うためにジョンはわざわざニューヨークにまで行くのだ。ニューヨークについてエレナに会うと、なぜか彼女の周りでは不可解なことが数多く起こって、エレナも自分を助けて欲しいという。だが何かおかしいと感じながらも、その不可解なことがよくわからないまま、離婚するために会いに行ったはずが、エレナを助けなくてはという思いに突然駆られ、再び愛の炎がメラメラと。と危機的状況にあるらしいのだけど、二人して逃げながらもベッドイン。そんなことしてる間に逃げろよとつっこむのは野暮なのだろうか?

途中まではある程度理解できたんだけど、ラスト30分が謎でしかたない。わけがわかんないまま終わってしまったのだ。

ネタバレ→(心臓病を患っているエレナはお払い箱だけど、スケーターとしてはお金のなる木。だから彼女のクローンを作り出して、そいつにスケートさせればいいのだっていう発想はわかったのだけど、なんでクローンを撃ち殺す必要があったの?エレナはお払い箱だから殺されるかもっていうのはわかるんだけど、エレナを殺そうとして4人もエレナそっくりの人間がいるから、だれが誰だかわかんないから、全員殺しちゃおうってことになったのか?

なんでお兄さんとエレナたちは最後別れたの?一緒に逃げてたのに、お兄さんは何の目的があったの?結局エレナたちは遭難して死んじゃうけど何で?
)

誰か私にこの謎を教えてちょうだい。つーかこれほどわかんない映画もないかも。環境破壊がテーマでもなさそうだし、ある意味ラブストーリーでもあるわけだけど、それにしちゃあウガンダの人の空中遊泳なんて意味のない話がたくさんあるし。

全く持って理解できない映画だった。出演している俳優さんらは豪華よ。なんたってホアキン・フェニックスにショーン・ペンだもん。これに騙されて見た人多いと思うよー。それにショーン・ペンの役、彼はいなくてもなんら問題がないって、いったい何だったんだろう。

【Story】
ジョンと有名なアイススケート選手エレナの結婚生活は破綻していた。ジョンは離婚するためにエレナのいるニューヨークへと向かう。しかしエレナの周りで不可解な出来事が起こっていることにジョンは気づく。エレナもまた自分に危険が迫っていることをジョンに伝え、二人の間に愛が再び燃え上がり、ジョンはエレナを危険から救おうとするが。
Date : Saturday 7th April 2007 00:56
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

ジャケット

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

ジャケット原題 THE JACKET
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 103分
映倫 PG-12
監督 ジョン・メイバリー
出演 エイドリアン・ブロディ/キーラ・ナイトレイ

お勧め度 ★3つ

『バタフライ・エフェクト』みたいな話。タイムスリップするんだけど、『バタフライ・エフェクト』は過去に戻って、自分の人生をやり直す話。この映画の場合は逆で、未来に行って過去の自分を知るというのだろうか。

一見とても楽しそうな話なんだけど、 15年後の未来に行くには、精神病院の死体安置所の棺おけに入り、そこで拘束衣を着せられないといけないというのが、なんじゃそりゃって思っちゃって、何ゆえに拘束衣?それである必然性があまり感じられないので、話にのめりこめなかった。

ジャック役をエイドリアン・ブロディが演じているのだけど、どうも彼は『戦場のピアニスト』の印象が強く、暗いイメージが先にたってしまって、恋の話もあるのになんかパッとしない。

ジャックは戦争で頭を撃たれ、記憶傷害の後遺症をおうはめになる。そのため兵役を途中で解除されて帰国することになる。その旅の途中でジャッキーという少女に出会う。そしてそのあとにヒッチハイクで知り合った男による殺人事件に巻き込まれて、なんと犯人にされてしまうんだな。それもなぜか刑務所ではなく精神病院に入れられる。心神喪失かなんかの判決が出たのだろうか?そのあたりあいまい。

でもその精神病院がひどい。人体実験みたいなことをこっそりやっているんだよね。ジャックは死体安置所の棺おけみたいなところに閉じ込められて、拘束衣を着せられてしまう。明らかに人権無視の出来事。

それがなんとそこに入り拘束衣を着せられると、なぜか15年後の未来にいけるという。死体安置所がタイムマシーンかよ。ところが15年後の自分はこの世に存在しないことを知っちゃうのよ。つまり自分は死んでいる。そこでジャックは、何で自分は死んでしまったのか?という、自分の死因探しを未来ではじめるんだ。それも一番最初に出会った、あのジャッキーという少女とともに。ジャッキーは15年後の未来では、大人の女性に成長しているわけさ。

んで二人の恋まで絡めて、なんちゃらかんちゃら。←何だそりゃ??
ジャックは死なないですむ方法はあるのか、二人の恋はどうなるのか…。
なんで死んじゃったのか?精神病院の人権無視の人体実験の告発。なーんて感じの盛りだくさん。

恋の話と自分の死因探しの話が平行して進むし、いろんな出来事がてんこもりにありすぎて、すべてにおいて中途半端。そのあたりがますます散漫にしている原因で、何もかも引っ張っておいて、結論はあっけなく、えっ?散々引き伸ばしてそれかい?ということが多いような気がする。

悪くない題材なのに、いまひとつの印象がぬぐえない。

【Story】
湾岸戦争で頭に重傷を負い、記憶傷害という後遺症を抱えることになる。兵役解除のため帰国し、ヒッチハイクをしていた彼は、車の故障で立ち往生している母子に出会う。その後ある男の車に同乗すると、途中で殺人事件に巻き込まれ、意識を失ってしまう。目を覚ますと、ジャックは警官殺しの罪で逮捕され、精神病院へ送られた。
Date : Sunday 11th February 2007 14:29
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (1)

10ミニッツ・アフター

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

10ミニッツ・アフター原題 HYPNOS
2004年 劇場未公開
スペイン制作
上映時間 90分
監督 デヴィッド・カレラス
出演 リスティーナ・ブロンド/デミアン・ビチル

お勧め度 ★2つ

タイムマシーンの話。というか携帯端末みたいな機械で、10分だけ時間を戻す事ができるというものを開発したスチュアート。それ持って銀行にいくと運悪く強盗に襲われてしまう。それで銃で撃たれるんだけど、時間をもとに戻して、銃で撃たれた事はなしになる。

なんと便利なと思うけれど、たった10分だからね、もたもたしていると駄目なんだよ。そんな夢のような機械を強盗に奪われてしまうのだ。それをとりもどすべく、FBI捜査官のサラと強盗を追跡する。なんだけど頭使えよと思うくらいアホで、また撃たれてやんの。それでまた時間を戻す。おいおい、永遠に殺されちゃあ時間を戻すというのをやるのかいな?なので撃たれても、また時間戻せばいいじゃんと思ってしまい、緊迫感ゼロになってしまったよ。

それに銀行強盗犯も間抜けでさ、逃亡しようと計画までたてているのに、航空券忘れて空港に行くし、どーなってんのっていうあまりの展開に、これはSFアクションというより、コメディなのかと思った。

ラストも実に都合のいい終わり方なので、今までのあのドタバタはいったいなんのため?といった状態で、さすがB級の極みといった映画だった。

【Story】
時間を10分間戻すことが出来るタイムマシンを発明した物理学者のスチュアート。凶悪犯にマシンを奪われてしまった彼は、FBI女捜査官サラと共に犯人を追う。
Date : Sunday 1st October 2006 20:25
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

ファイナル・カット

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

ファイナル・カット原題 THE FINAL CUT
2004年 カナダ・ドイツ公開
上映時間 94分
監督 オマー・ナイーム
出演 ロビン・ウィリアムズ/ミラ・ソルヴィノ

お勧め度 ★3つ

ちょっと地味な映画だ。ゾーイと呼ばれるマイクロチップを頭に埋め込むと、自分の一生の記憶がそのチップに記憶されるというもの。そして故人の人柄を惜しむために、追悼上映会というものが流行っている近未来の話。

なかなか興味をそそる話ではある。そのチップは一生分の記憶なので、それを編集する仕事というのがあるんだ。その仕事をするのが、ロビン・ウィリアムズ演じるアランなんだ。

でもさそんなチップを編集して、自分の人生のいい部分だけを人々の心に残すといっても、編集者にはすべて見られちゃうわけだから、私ならそんなチップ必要ないね。どんなに立派な人間とされている人であっても、人には隠したい部分はある。DV男だったり、幼児虐待をしていたり、でもそんなマイナスの部分は編集でカットされるのだ。つまり裏で極悪非道なことをしている人間でも、そのチップを編集すれば、人々に対しては聖人という印象を与えることが出来るというわけ。

よくさ結婚式の披露宴の時に、自分たちの出会いから結婚までをビデオで編集したりして見せたりするじゃない?あれの一生バージョンと思ってくれればいいかと。いいところしか見せない。

まっ、そんなことから問題もたくさん持ち上がって来るんだ。だって不正とかがそのチップに記憶されているとしたら、それをスキャンダルにと思っているやつとかに狙われるわけよ。でいよいよここらあたりから、盛り上がり派手な展開がと思っていると裏切られる。あれっと思っているうちに終わっちゃった。なんだ予定調和で終わるのか。で結局何が言いたかったのか?人間にはこんな記憶システムなどはいらない、記憶の改ざんなんてよくないってこと?いやそんなことは百も承知だよね?

という感じで、知りつぼみな話だった。それでも設定は面白いので、ちょっとしたSF小説を読んでみるという感覚ならよろしいかと。
【Story】
ゾーイ呼ばれるマイクロ・チップは、脳に移植することで全人生の記憶をそこに記録することができる。人の死後、ゾーイ・チップは編集者によって再構成され、追悼上映用の美しい記憶を留めた映像として甦る。
Date : Tuesday 15th August 2006 20:24
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

宇宙戦争

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

宇宙戦争
原題 WAR OF THE WORLDS
2005年 アメリカ公開
上映時間 114分
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 トム・クルーズ/ダコタ・ファニング

お勧め度 ★2つ

SFってホントあたりはずれがあるよ。私はこの映画駄目だ。おもしろくない。ただCGとかはすごいので、大スペクタルって感じの評価は高いと思うのだけど、話がなんせおもしろくないよ。

宇宙人ものって駄目だなぁ。それに宇宙戦争というか、ちっとも戦争ではないよ。逃げ回っているだけだもん。つまり地球の地下から、たこのお化けのような宇宙生物が出てきて、地球をめちゃくちゃにするんだよ。それでトム演じるレイは自分の子供らと、逃げ回るという話。ひたすら逃げる。まあね、子供たちを守るために、レイは父親としてすごい頑張っているし、自分ひとりならば何やってもいいけれど、とにかく子供たちを守るためには戦いよりも、逃げることを選択するのはとてもよくわかるんだけど、そういう家族としての愛がメインでもなさそうで、宇宙からの侵略者との戦いがメインというほどでもない。

なんだか話がとても中途半端で、感情移入ができなかったんだよね。トム・クルーズってあんまり父親って言うイメージがないので、凄く違和感があるのと、パニック映画的な部分もあるといえばあるんだろうけれど、そんなに恐いとも思えないんだ。ひたすらボストンへたどり着くように逃げていく。何ゆえにボストン?子供たちの母親の実家がボストンにあるというのもある。元妻に子供を…という思いもあるだろう。レイは離婚していて子供らが面会の日に会いにきたと思ったら、宇宙侵略という出来事に遭遇っていうわけ。

さらにラストがいただけない。以下ネタバレ→(あれだけ大暴れしていた宇宙生物が、ラストすぐに死んでしまい。あれ?なんで死んだのよってびっくり、私なんてDVD巻き戻してしまったよ。だって理由がよくわかんないんだもん。と思ったら、地球に生きている細菌とか微生物によって、死んでしまったというわけ。つまり未来星人である宇宙人やその物体らは、細菌とかに免疫がなく、そんなもんで死んだらしいよ。それも細菌との戦いというシーンが盛り上がってあるわけでもなく、気がつくと死んじゃってさ、何なんでしょうっていう位あっけなかった。あそこまで逃げに逃げて、最後はそれかよっていう終わり方だった)

という事で、私は楽しめなかったんだよね。でもCGは凄いよ。凝りに凝っているし、そういうのを楽しむにはいいのかもしれない。

【STORY】
ニュージャージーに暮らすレイは、別れた妻との間に息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、突然の強風と稲妻により、地面から何ものかが動き出し、町が破壊されていく。レイは子供らを守るために、奔走するのだった。
Date : Friday 3rd February 2006 17:30
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

アイランド

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

アイランド
原題 THE ISLAND
2005年 アメリカ公開
上映時間 136分
監督 マイケル・ベイ
出演 ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン

お勧め度 ★3つ半

SFものってあたりはずれがあるから、ちょっと見るのを躊躇していたのだけど、基本はSFアクションなので、派手に逃げるシーンや、カーチェイスみたいなドンパチものが出てくるので、暗いイメージではないけれど、根本はクローンなどの重い話題がベースになっている。

2019年の話っていうのが、現実味がないんだよね。だってあと15年程度であんな近未来になるはずないし。この映画では人間のクローンが作られる時代の話。クローン人間を製造して、本物の人間の駄目な部分を入れ替えるの。つまり肝臓がやられている人間は、自分のクローン人間を作り、その肝臓を貰うという事。こういう事っておこりうるよなぁとは思うけれど、人間って生きるという事に関しては、ものすごく執着を持っているものなんだなぁって感じた。そう思うとなんか悲しい気分にもなる映画だった。

ただ軽くアクション物を見る感覚でいると、それなりに派手なシーンが多いので、単純に楽しめるかと思う。ただ134分と長いから、だれる場合もあるけれど。でも映像は綺麗だったよ。近未来がよく描けているし、白と青が印象的な画像だった。音楽がなんか寒々しい感じがして、近未来というイメージにぴったりだったかと思う。

【STORY】
大気汚染もなく、管理された社会で暮らすリンカーン。彼らの目的は“アイランド”という楽園に行く事。その抽選会は毎日のように行なわれていた。だがある日リンカーンは、自分たちは保険契約を結んだクライアントへ、臓器を提供するために生かされているクローンであることに気がついてしまう。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Monday 19th December 2005 18:45
author : なん :: comments (6) :: trackbacks (1)

フォーガットン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

フォーガットン
原題 THE FORGOTTEN
2004年 アメリカ公開
上映時間 94分
監督 ジョセフ・ルーベン
出演 ジュリアン・ムーア/ゲイリー・シニーズ

お勧め度 ★2つ

えっ?あれだけ?っていう映画でした。話の展開は序盤はハラハラして、いったい何がおきたのーって楽しい気持ちになっていったんだよ。なんだけど盛り上がった途端、そりゃなんだって展開で終わっちまった。

だって存在していたはずの息子が、ある日突然誰もが君に子供などいないというんだよ。そして君は病気なんだよ、子供がいたなんて妄想なんだなんて言われちゃうの。そのあたりはわくわくしたよ。どういう事?ホントに妄想なのかなぁとかいろいろ想像をはりめぐらしてしまって。

この発想はとても楽しいのに、落としどころを間違えたとしか思えない。まさかなそんなはずはないよな、きっと最後の最後に大どんでん返しだよなとちょっとだけ期待したんだけど、見事に裏切られた。

百歩譲って、そういう展開の話だとしても、動機が薄すぎ。いったい何のため?理由は話の中で言ってるけど、それってちょっとどうなのよって感じなんだ。だから過剰な期待は禁物の映画だった。

【STORY】
飛行機の事故で9歳の息子を亡くし、一年以上経っても立ち直れずにいたテリー。息子サムのビデオや写真を眺める毎日だ。そんなある日、テリーは家族で撮った写真から、息子のサムが消えているのを発見する。精神科医や夫は、テリーには息子などいない、それは君の妄想だと告げるのだった。
 
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Tuesday 15th November 2005 17:38
author : なん :: comments (5) :: trackbacks (0)
INFORMATION
  • 映画・DVD・ビデオなどの感想を書いているブログです。
    好き嫌い書き放題で、ネタバレありです。未見の方はお気をつけ下さい。
  • Profile
  • E-mail←コメントなど書き込めない方はこちらから
  • ブログランキング参加中です。投票いただけると励みになります♪
  • FC2 Blog Ranking
  • にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
  • 携帯サイトはこちら(携帯からコメント書き込めますが、何故か携帯で改行しながら文章を入力して送信すると、文章が吹っ飛ぶという不具合がありますので、携帯からコメントを書く場合、ずらずらと改行せずに書いて送信してください。最近のスマートフォンやフルブラウザだと問題ないかもしれません。)
  • 携帯サイト
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
ARCHIVES
RECOMMEND
OTHERS