サスペリア2
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

1975年 イタリア公開
上映時間 106分
監督 ダリオ・アルジェント
出演 デビッド・ヘミングス/ダリア・ニコロディ
お勧め度

昔この映画が異様に怖かった思いがあって、ただ話のすじは忘れてしまっていたんだ。ラストのオチが私には怖くてねぇ。それでもう一度どんな話か思い出してみようと、借りてきた。
この作品はパート2ということだけど、作られたのは『サスペリア』より前の作品で、ホラーというよりサスペンスなんだ。ダリオとゴブリンのコンビは『サスペリア』でも一緒で、音楽がこの映画の怖さを引き立てている。
あらためて見直してみると、当時に感じた恐怖はないんだけど、なんていうのかじわじわする怖さというのはやっぱりある。昔の映画なのでCG加工とかはないわけで、それでも心理的にあとひく怖さがある。全体に薄気味悪さが漂っているんだよね。からくり人形とかってすごく怖くない?ああいうのがケタケタ笑いながら出てきたり、童謡が流れてくると、よりいっそう不気味な感じが増幅されるというのだろうか。『サスペリア』もそうだけど、またダリオの映像美の美しさもあいまって、単なるグロいホラーというのとまた違うのよ。
ラストの真相の場面で、背筋がぞぞーってくる怖さがありあり。よくできたサスペンスだと思う。ただ動機が弱いんだよね、なんで殺しちゃうのかがいまいちなんだけど、まあそのあたりを補って余りある映画ではある。
ネタバレ→(超能力者のヘルガが殺されるのを外から目撃してしまった、ピアニストのマーク。あわててその現場に飛び込んでいくと、ヘルガの部屋にはいくつもの絵が飾ってあった。犯人は逃げたあとだったが、あとでその部屋をもう一度見てみると、来たときにかかっていた絵がないと気がつく。そのあとラストまで、犯人は誰だっていうことを追跡していくんだけど、最後にその絵の謎が解明される。つまり最初に見ていた絵の一枚は、絵ではなく鏡に映っていた犯人の顔だったということ。私はここで背筋がぞぞーっときて、しばらくの間夜に鏡を見ることができなくなったんだ。今でも夜の暗い中で鏡は見れないけれどね。)
だけどこういう怖い映画って、なんで夜も夜中に、あんな不気味な屋敷に一人で行ったり、人を夜に訪ねたりするんだろうって思ったよ。昼間に行動しろよってつっこんでしまったけどね。だってわざわざ怖いところに飛び込んでいくようなもんなんだもん。
【Story】
ローマで超心理学の講演が開催された。超能力者であるヘルガはスピーチの最中、邪悪なものの気配を感じる。そして講演終了後に自宅で何者かに惨殺されてしまう。その時ヘルガと同じマンションに住むピアニストのマークは、マンションの前にある広場から、ヘルガが殺されるシーンを目撃してしまう。あわてて現場に駆けつけるが、犯人は逃走したあとだった。
comments
犯人が鏡に映っている所はもう一度見たいです。
私はこの映画の冒頭がすごいと思ったんです。あっという間に引き込まれていく自分がいて、唸りましたね〜。
頼りなげなマークと彼に付きそう彼女との軽快なやりとりもよかったです。ポンコツの車も(笑)。
私は巻き戻してみてしまいました。(笑)本当に映ってました。
あのポンコツ車は笑えますよね、今時あそこまでぼろいのに乗っている人はいないですよね。(^^;)
この映画の冒頭が、ラストにつながるので、インパクトありましたよね。ダリオのほかの作品も見てみたいです。