ジグソー
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

2004年 劇場未公開
イタリア・スペイン・イギリス制作
上映時間 108分
監督 エロス・パグリエリ
出演 ルイジ・ロ・カーショ/デシスラヴァ・テネケディエヴァ
お勧め度

イタリア人って、みんな毛深いのかね?まあ顔は濃いけれど、刑事役の一人のおっさんなんて、腕にそう肩の付近ね、あそこにも巻き毛がわさわさとあって、ものすごく毛深いの。胸毛どころではない。なーんてところに目がいってしまった一本。
このDVDの発売元の映画って、『SAW』のパクリっていう印象が強いんだけど、最近はもうだまされたりしないように注意している。だって『SAW』を知っている人は、ジクソーって言ったら『SAW』と関連しているって思っちゃうよね。それを狙って、パッケージとかも『SAW』風味にしてみたり、邦題をジグソーにしてみたりってしているのが見え見え。でももう騙されない。だけど今までだまされてきた数々の映画よりは、まともだよ。それなりのサスペンスだと思う。というか今までがひどすぎたのだと思われる。
ただイタリア映画なので、派手さは全くない。主人公である刑事の顔は異様に暗い。というかイタリア人らしくくどい濃い顔なんだけど、瞳に明るさがないので、「具合でも悪いのですか?大丈夫ですか?」って言いたくなるような雰囲気よ。私はヨーロッパって行った事がないんだけど、映画で見るとやっぱり空の色とか暗いんだよね。
ストーリーは猟奇殺人の話で、何人もの人を殺し、その遺体は足が切り取られていたり、手が切り取られていたりして、その先には人形の手足をくくりつけてあったというような、狂った犯人だと推測できる殺人が多発するんだ。これって韓国映画の『カル』みたいだよなって思ったりもした。そういった殺人事件と、刑事の同僚のトラウマの話、さらにストーカーに付けねらわれている女の話が平行して描かれていく。
グロさといえば韓国映画がダントツと思っているのだけど、イタリア映画はそうでもない。結構マイルドなグロさと言えばいいのだろうか。犯人も最初でわかるというものでもないし、そこそこ最後まで楽しめるかと思うのだけど、犯人の動機が私はいまいちよくわからなくて、多分ああなんだろうと推測はできるんだけど、もう少し深く掘り下げてほしかったなぁとは思う。
期待しないで見た分かなり楽しめたので、B級サスペンス好きなあなたならそれなりに満足できるかも。ちなみに原題の『Occhi di cristallo』はクリスタルの眼球と言う意味だそう。
【Story】
ある日惨殺死体が発見される。やがて第2の殺人事件が発生する。被害者の両腕は切断され、代わりに人形の腕が縫いつけられていた。
comments