パズラー2 リターン・オブ・マッドネス
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

2004年 劇場未公開
スペイン制作
上映時間 90分
監督 デヴィッド・カレラス
出演 リスティーナ・ブロンド/デミアン・ビチル
お勧め度

前作『パズラー』とは何の関係もない作品。だいたい前作はドイツ映画だったけど、これはスペイン映画だし。
前作が『SAW』のパッケージみたいで、かなりの人が騙され、つまらんという感想が数多くあったけれど、私も騙されたくちだが。それでまたパズラーかよって思って借りるのやめようかと思っていた。だけどこれは予想に反して、前作よりかは面白かった。うーん、面白いかと思ってみた映画はつまらなくて、思い込みでつまんないと思っていた映画が、思った以上に楽しいとはね。というか、何でパズラー2なんて邦題つけたのだろうか?パズラーを知っている人は、絶対にこの映画、最初は避けると思うよ。それにDVDのパッケージには大ヒットのパズラーに続くとかなんとか書いてあるの、パズラーがヒットしたってあーた???騙されて見たやつが多いというだけだろうが。
で肝心の映画だけど、見ていて時々それはないだろうって思う場面が多数。というのも、とある精神病院に派遣されてきた若き女医ベアトリス。なぜか病院の中に彼女の住む部屋がある。医者用の寮ということだろうか?それはいいのだけど、彼女がシャワーを浴びていると誰かに覗かれる、彼女はバスローブのまま廊下に出て、追いかける。
その寮はなぜか、廊下に出ると診察室があるフロアーみたいで、プライベートの寮と診察室が同じところにあるって、スペインの病院ってそうなの?変だよね、さらにそのような場所ならバスローブでうろうろするなよと言いたいんだけど。それに意味もなく、主人公のベアトリスは裸になっているシーンが多い。ラテンの国は大胆なのかわからないが、全裸である。とはいってもエロイ映画ではない。
内容的にはそれなりにうまい作りになっている。前半のストーリーが後半でひっくり返って、最後は最初につながるという方式は、最近ではよくあるパターンだけどね。
ネタバレ→(とある精神病に医者としてやってきたベアトリス。その病院の患者である少女が自殺した。自殺する前にサンチェズ先生が自殺を暗示するような催眠術もどきをかけていたのを目撃してしまい、少女の自殺は本当はサンチョズ先生による誘導ではないかと疑い始めた。入院中の患者もあれは自殺ではないとささやいたりするし。そのうち入院患者の一人が、俺は警官でこの病院は自殺者が多すぎる。俺は潜入捜査しているのだとベアトリスにささやく。といったところが前半部分。
後半部分は、ベアトリスは実は母の恋人が、自分の目の前で母を殺したシーンを目撃してしまい、ショック状態に陥っている少女であるということだ。ちょっとわかりにくいつくりになっていて、前半と後半のつなぎ目が混乱モードになる)
と考えると、無難なサスペンスなんだけど、やっぱりたどり着くのは、パズラーより面白かったという一言である。この映画はこれがすべてを物語っている。
【Story】
精神病院に勤務することになった女医のベアトリスは、少女の自殺をきっかけに、彼女の主治医サンチェズ博士の治療法に疑惑を抱き始める。
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