ハッピー・エンディング
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

2005年劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 133分
監督 ドン・ルース
出演 トム・アーノルド/ローラ・ダーン
お勧め度

メイミーが野際陽子さんに見えてしかたなかった。というのが第一印象。
冒頭の場面で、主人公が車に轢かれるのだけど、そうすると「彼女は死にません、なぜならこの映画はコメディーだから」みたいなテロップが流れる。この映画始終こういったテロップが流れるんだよね。映画の場面として見せるというより、説明で終わらせるのが多すぎる。
確かにタイトルとおり最後はこんなもんでしょうという終わり方で、ある意味ハッピーなんだろうなとは思う。つまり自分が一番最初に望んだ通りにならなくても、まあこういう終わり方なら、それなりに幸せと言っていいだろうっていう着地。人生ってそんなもんじゃない?そういった終わり方なんだけどさ。それもテロップだよ。(笑)
メイミーとチャーリーは親同士の再婚で姉弟になったんだけど、10代の頃に若気の至りというのか子供ができてしまう。いくら本当の姉弟でないとはいえ、そんな事すんなよっていう感じなんだけど。それで中絶をしなくてはならなくなり、それを機会に姉と弟は別れて暮らすことになる。その後弟のチャーリーはゲイになっていた。
というような、よくわからない展開ではじまる。コメディというカテゴリーみたいなんだけど、あんまりバカ笑いするような話でもなくて、この映画はいったい何が言いたいのだろうか?と私にはあまり理解できなかった。というか、ちょっと変わった日常生活の端々があるような作りなんだよね。だからあまり一般的な出来事はおこらない。とはいっても人間って、その人なりの生活のなかで、細々とした出来事の積み重ねで成り立っている。だからこの映画の主人公らの日常も、我々の日常と変わらないといえばそうなのかもしれない。軽い話題というわけでもなく、同性愛の事や中絶の事、養子の問題など、扱うテーマはかなり重い。それを軽く見せようとしているような感じだけど、そういったものってそうそう軽くはならないじゃない?だからおバカコメディにはならず、私はあまり笑えなかったなぁ。
群像劇みたいな部分もあるから、上映時間も長いし、飽きちゃう人は多いかもしれない。タイトルからイメージする、明るいコメディではないのは確か。ブラックまではいかないけれど、重いコメディだった。
ひとつポイントが高いのは、全編通してマギー・ギレンホールが歌うんだけど、ビリー・ジョエルのヒット曲の数々がかなり懐かしい。
【Story】
メイミーとチャーリーは親同士の再婚で姉弟となった。ある日のこと若気の至りで、二人の子供が出来てしまう。ミイミーは中絶するために、チャーリーと離れて暮らすことになる。
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